研究課題/領域番号 |
20K14273
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
杉本 史惠 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (10738917)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 注意資源 / 事象関連脳電位(ERP) / 認知的要求 / 予測 / 事象関連脳電位 / プローブ / 生理心理学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は注意資源配分の調整メカニズムの解明を目的として、認知的要求レベルの推移にともなう注意資源配分量の変動を、事象関連脳電位を指標として検討する。1年目は、現在の認知的要求レベルに基づく、調整のボトムアップ制御について時間特性などの基礎的特性を明らかにする。2年目は、予測に基づくトップダウン制御が、調整の精度や効率に及ぼす影響を明らかにする。これにより注意資源配分を適切な状態に誘導する介入技術の、開発の基盤となる実証的知見を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究は注意資源配分の調整メカニズムの検討を目的として、注意資源配分量の評価技術の時間解像度向上、および、自らの動作に基づいた予測による注意資源配分調整の検討を行なった。事象関連脳電位(ERP)を用いた注意資源配分量評価技術(課題非関連プローブ法)の手続きを改変することで、評価時間を短縮できる可能性を示した。また、自らが動作を行う時に、動作の結果(i.e., 音の変動)についての予測が生じ、その予測によって動作の結果の処理に配分される注意資源量が調整されることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって注意資源配分評価技術の時間解像度が向上した結果、注意資源配分を評価可能な作業環境が拡大されることにより、快適で安全な作業環境の構築や、人間に適合したシステムの開発が加速すると期待できる。さらに本研究は、自らの連続的な動作の結果の予測によって注意資源配分調整が行われることを初めて示した。本成果を応用することで、予測と実際の動作結果の一致度、すなわち「モノを思い通りに操作できている感覚」の評価技術の開発が進むと期待できる。
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