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霊長類における身体障害個体に対する情動と社会関係:身体的ハンデは社会的ハンデ?

研究課題

研究課題/領域番号 20K14275
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関京都大学 (2021-2023)
京都市動物園 (2020)

研究代表者

櫻庭 陽子  京都大学, 野生動物研究センター, 特任研究員 (50797602)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード霊長類 / 動物心理 / 態度 / 身体障害 / 社会行動 / 情動 / 認知
研究開始時の研究の概要

ヒト以外の霊長類は「身体障害」をどう認識し,反応しているだろうか?チンパンジーやニホンザルでは,身体障害個体が群れの仲間から積極的な支援も排除も受けず,群れの中で生存し続けているという報告がいくつもある。本研究では,飼育下における,群れを形成するヒト以外の霊長類において,身体障害個体に対して周囲がどのような行動や反応を示すか行動観察するとともに,どのような情動や認知をもつのか,認知学習や視線計測によって解明していく。得られた知見をもとに,身体障害個体の群れ復帰を,動物福祉向上のための一つの手段として効果を議論するとともに,ヒトの進化においても新たな視点を与えられることを期待している。

研究実績の概要

まとめの時期に入っていくため、主に今まで記録したビデオデータおよび観察データの分析と論文作成のための情報収集を進めた。また、2023年7月に開催された日本霊長類学会では、自由集会に話題提供者として参加し(妊娠中だったため実際はほかの研究者を派遣)、かつ当該研究に関する情報収集を行った。9月からは1年間の産休・育休に入り、研究費の延長を申請した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年3月に妊娠が分かり、観察データの収集や学会での発表・情報収集などの出張が難しくなった。また、飼育仕事は続ける必要があり、体調管理をしながら産休・育休前に片づけるべき仕事もあり、データ分析や論文作成がなかなか思うように進まないことが多かった。

今後の研究の推進方策

最終年度のため、主にデータまとめや論文執筆に費やす予定である。そのため論文執筆に伴う英文校閲等に研究費を利用する。また、動物の行動と管理学会(9月頃)、アフリカ・アジアに生きる大型類人猿を支援する集い(10月か11月頃)での口頭発表、ポスター発表も検討している。場所は定かではないが、旅費にも研究費を利用する予定である。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Great apes’ understanding of biomechanics: eye-tracking experiments using three-dimensional computer-generated animations2021

    • 著者名/発表者名
      Sato Yutaro、Kitazaki Michiteru、Itakura Shoji、Morita Tomoyo、Sakuraba Yoko、Tomonaga Masaki、Hirata Satoshi
    • 雑誌名

      Primates

      巻: 62 号: 5 ページ: 735-747

    • DOI

      10.1007/s10329-021-00932-8

    • NAID

      40022680060

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] iPS 細胞は動物園に何をもたらすか?2023

    • 著者名/発表者名
      櫻庭陽子
    • 学会等名
      日本霊長類学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 脳性まひチンパンジーへの療育活動の評価と課題~子ども期から思春期直前まで2021

    • 著者名/発表者名
      櫻庭陽子, 山田信宏, 高塩純一, 高橋一郎, 川上文人, 竹下秀子, 林美里, 友永雅己
    • 学会等名
      プリマーテス研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 身体障害を伴うチンパンジーに対する群れメンバーの行動:縦断的・横断的比較2020

    • 著者名/発表者名
      櫻庭陽子, 近藤裕治, 長野太輔, 福原真治, 足立幾磨, 林美里
    • 学会等名
      日本霊長類学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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