研究課題/領域番号 |
20K14462
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分15010:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する理論
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | AdS/CFT Correspondence / Black holes / Supergravity models / Supersymmetry / Black Holes / AdS-CFT Correspondence / Conformal Field Theory / Anomalies / Supergravity Models / String Theory |
研究開始時の研究の概要 |
Understanding the structure of gravity at small distances has been always a challenge for physicists. In this paradigm black holes play a preeminent role. In the research proposed here, I will provide an accurate and deep understanding of the quantum nature of black holes by developing new techniques and constructing new examples. Particularly, I will give a microscopic explanation for the black holes’ entropy in AdS spacetimes (where we have a non-perturbative definition of quantum gravity), thus, implicitly answer the puzzles such as information paradox via a unitary quantum field theory.
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研究成果の概要 |
弦理論での種々のブラックホールの微視的状態を同定し、そのエントロピーを巨大ブラックホールの場合のベケンスタイン=ホーキングエントロピーだけでなく、さらなる補正項も含め精密に決定するため、数学的な新たな手法を用い、種々の次元の場の量子論の厳密な分配関数や相関関数を計算した。 その際アンチドジッター(AdS)時空における量子重力の非摂動的定式化が共形場理論(CFT)によって与えられているという観点が重要になるため、新たな例を構成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は、アンチドジッター時空におけるブラックホールの量子力学的振舞、とくにその微視的起源を解明することが目的であり、これは素粒子理論、一般相対論、数学の三分野の交わる先端かつ境界の領域である。研究代表者の発表した論文はすでに合計三百回以上引用されており、ブラックホールの量子物理の研究の新機軸を開いてきた。これを元に、今後はブラックホールに関するさらに深い問題を研究することができるようになる。
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