研究開始時の研究の概要 |
常温硬化樹脂を用いたプラスチックシンチレータの放射線照射時の光量向上や経年劣化を防ぐ開発をさらに進める。次に, それを大面積かつ薄い膜状に作成するための治具を開発して, 安定的な薄膜シンチレータ作成方法の確立を目指す。薄膜シンチレータに放射線(α線,β線,γ線)を照射したときの信号を測定することで,α線は検出し, β線とγ線では不検出が達成できるかを確認する。並行して, 物質と放射線の相互作用をシミュレーションできるGeant4を用いて, 測定データと比較して性能の評価を行う。さらに, 薄膜の厚さや集光用ファイバーの配置などの大面積薄膜α線検出器のデザインの最適化もGeant4で行う。
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