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セラミック製ガス電子増幅フォイルを用いたミュオグラフィ非破壊検査装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20K14507
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
研究機関地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター

研究代表者

武内 陽子  地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 研究開発本部物理応用技術部電気技術グループ, 副主任研究員 (40780987)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードガス電子増幅フォイル / GEM / 非破壊検査装置 / 宇宙線ミューオン / ミューオン / 非破壊検査器 / 宇宙線 / ミュオグラフィ / 非破壊検査 / ガス放射線検出器
研究開始時の研究の概要

本研究は、我々のグループが開発したセラミックを絶縁体に用いたガス電子増幅フォイル(LTCC-GEM)を用いて、リアルタイムかつ優れた角度分解能を持つ、小型ミューオン検出器の開発を目指す。本研究期間では、さらなる安定性を目指したLTCC-GEMの改良、前回の科研費研究で製作したミューオン検出器プロトタイプ機の基礎性能評価及び実証機作製を行う。

研究実績の概要

本研究では、宇宙から降り注ぐミューオンを用いた非破壊検査技術に着目し、高位置分解能かつリアルタイム測定ができる小型ミューオン検出器として、ガス電子増幅フォイル(GEM)を用いた3次元飛跡取得システムを開発している。この検出器の要であるGEMが放電で壊れない様にするため、我々はGEMの絶縁体を無機物のセラミックス(Low Temperature Co-fired ceramics (LTCC):低温同時焼成セラミックス)にしたLTCC-GEMを開発し、装置に搭載することにした。本年度の研究目標は、前年度に引き続き、製造上の都合でLTCC材を変更した影響を調べることである。調査は複数のテストピースを Ar/CO2(70%:30%)のガスフロー下で動作させ、GEMへの印加電圧と電子増幅率、および放電数など動作性能を比較した。GEMへの高電圧印加時の放電数が旧素材GEMより多く、また場合によってはショートして故障してしまう個体もあった。現在は得られたデータをまとめ、原因の解明と製造方法の対策を検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本年度は新材料のLTCC-GEMの放電問題の原因と改善を行う予定で複数のサンプルテストを行った。データ整理および原因究明にあたろうとしていた矢先、4月末から子の看病や自身の切迫早産でほとんど出勤できず、そのまま出産となり長期育児休業に入ってしまった。そのため研究は中断しており本年度の目標は達成できていない。

今後の研究の推進方策

育児休業から復帰後は下記の様な研究計画を立てている。ただし、子の看護や勤務時間の時短などの関係で、内容は都度柔軟に変更していくつもりである。
1. LTCC-GEMの改良:
新LTCC材製にしたためか以前ほど性能が出なくなってしまったGEMの問題点を洗い出し、従来品と同等性能になるように対策と試作を行う。おそらくGEMの穴の中に入り込んでしまったゴミが起因だと考えているが、それ以外にも穴径や基板の厚み電極の剥離具合等、関係がありそうな箇所を調査していく。そして従来品より放電数を押さえたLTCC-GEMの作成を目指す。
2. 非破壊検査装置の組み立て、評価
検出器の開発では、ハード面の構造の最適化および、解析プログラムの最適化を目指す。現在作成中の画像取得プログラムを改良し、本研究に最適化したデータ取得・解析プログラムになるよう作成・修繕を行う。そして機器内部の最適化には、封入ガスや印加電場などの運用パラメータの検討を行う。

報告書

(4件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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