研究課題/領域番号 |
20K14529
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分16010:天文学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 (2022) 国立天文台 (2020-2021) |
研究代表者 |
川室 太希 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 基礎科学特別研究員 (60867935)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 超巨大ブラックホール / 活動銀河核 / ミリ・サブミリ波 / X線 / 銀河 / X 線観測 / ミリ波・サブミリ波観測 / ミリ波観測 / 星間ガス / 星形成 / X 線 / サブミリ・ミリ波 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、質量降着中の超巨大ブラックホール、すなわち活動銀河核 (AGN: Active Galactic Nucleus) が母銀河の星形成現象に与える影響を解明する。分子ガス量と星形成率には正の相関が示されているなか、AGN の X 線によって分子ガスの解離が進むと理論的に予測されている。つまり、AGN は X 線によって星形成を抑制する可能性がある。そこで、近傍 AGN で、X 線光度と分子ガスの解離量の関係を明らかにする。そして、AGN X 線光度関数 (単位光度、単位体積あたりの AGN の数) をもとに、宇宙年齢 10% から今に至るまでの星形成への宇宙論的な影響を明らかにする。
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研究成果の概要 |
銀河中心にある超巨大ブラックホールのなかで、特に質量降着しつつ周辺にその重力エネルギーを開放している活動銀河核は、母銀河の性質に影響を及ぼすと考えられている。そこで我々はX線とサブミリ・ミリ波の観測によってその影響について研究を行った。X線を用いることで、活動銀河核からの放射がどのような空間領域に影響を及ぼしているか推測できる。一方、サブミリ・ミリ波帯域にある分子輝線の観測からその領域での星間物質、または星形成の源がどのような影響を受けているのか調査できる。近傍の活動銀河核について調査した結果、X線放射によって星間物質の性質が変化し星形成を抑制する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
宇宙に数多ある銀河の中心には、超巨大ブラックホールが存在する。そしてそれらの中には、周囲からガスが勢いよく降り注いでるものがいる。また同時に、それらは太陽の100億倍の光度にもなる光を放ち、宿主の銀河の性質に影響を及ぼすと考えられている。そこで我々はX線とサブミリ・ミリ波観測を用いて、その影響について研究を行った。X線を用いることで、放射がどのような空間領域に影響を及ぼしているか推測できる。一方、サブミリ・ミリ波帯域の観測からその領域で、星形成の源がどのような影響を受けているのか調査できる。近傍のブラックホールについて調査した結果、X線放射が星形成を抑制しているかもしれない可能性がわかった。
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