研究課題/領域番号 |
20K14554
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17020:大気水圏科学関連
|
研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
神山 翼 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 講師 (40845715)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 台風 / 眼 / 台風の眼の温暖化応答 / 画像解析 / 大気物理学 / 情報科学 |
研究開始時の研究の概要 |
台風の微細構造として中心的な役割を果たす「台風の眼」を形成する物理メカニズムについては,予測を向上するために本質的な理解を進める必要がある。そこで本研究では,近年取得可能になった高解像度衛星画像を情報科学的手法を用いて自動で解析し高精度な「台風の眼の直径」のデータを大量に収集するアルゴリズム,およびそれを物理的に理解するためのシミュレーションを実行することにより,「台風の眼のサイズの決定要因」を明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では,高解像度衛星画像を用いた台風の眼の解析アルゴリズムを開発し,詳細なデータセットを作成した。解析結果から,台風の眼の大きさが年々拡大していることが示された。この上昇トレンドの要因として,台風が最低気圧をとる緯度の北上や,海面水温の変化が寄与していることが示唆されるが,これらだけでは十分に説明できないため,他の要因の解析も進めていく必要がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,台風の強度予測精度の向上を目指し,高解像度衛星画像を用いて台風の眼の解析を行った。その結果,台風の眼の大きさが年々拡大していることが明らかになった。この現象は,台風が発生する緯度の北上や海面水温の変化が影響していると考えられる。この現象をさらに詳しく理解することにより,台風の眼の決定要因の理解が深まるだろう。将来的には,台風の強度予測の精度向上に寄与し,災害対策の強化につながることが期待される。
|