研究課題/領域番号 |
20K14578
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
纐纈 佑衣 名古屋大学, 環境学研究科, 講師 (20726385)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | かんらん石 / 顕微赤外分光法(FT-IR) / 電子線後方散乱回折 (EBSD) / キンバーライト / マントル / 含水量 / プラズマエッチング / 顕微赤外分光法 (FT-IR) / 電子線後方散乱回折 (EBSD) / 上部マントル / 顕微赤外分光法 / EBSD |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、上部マントルの変形において重要な要素でありながら、測定が困難であるかんらん石中の含水量を、顕微赤外分光法(FT-IR)と電子線後方散乱回折法(EBSD)を組合せて測定する新しい手法を開発し、天然のかんらん岩の含水量と結晶方位ファブリックパターンの関連性を明らかにすることを目的とする。そして、室内変形実験や地球物理学的観測データとの比較により、天然のかんらん岩から得られた“生”データである含水量を組み入れた上部マントルにおける新たな変形流動モデルを提案することを目標とする。
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研究成果の概要 |
本研究は,上部マントルの変形において重要な要素でありながら,測定が困難であるかんらん石中の含水量を,顕微赤外分光法(FT-IR)と電子線後方散乱回折法(EBSD)を組合せて定量化する新たな手法を開発し,天然のかんらん岩の含水量と結晶方位ファブリックパターンの関連性を明らかにすることが目的である。キンバーライト起源のかんらん岩捕獲岩試料を用いて,かんらん石のFT-IRマッピングを行い,Matlabを用いてスペクトル解析を行う事で,粒子内での含水量分布を明らかにする手法を確立させた.また,EBSD分析によってかんらん石のを計測し,結晶方向によって含水量に大きな違いはないことを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,これまで点分析としてしか行われていなかったかんらん石中の含水量を,マッピングによって2次元で可視化できるようにした.この成果によって,地球内部の大部分を占めるマントル中の水の分布や移動がより詳細に明らかにすることが可能になった.また,ソフトプラズマエッジングという新しい表面処理法を検証し,かんらん石のEBSD分析の前処理として有用であることを初めて示した.
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