研究課題/領域番号 |
20K14600
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 東洋大学 (2021-2023) 筑波大学 (2020) |
研究代表者 |
郡司 芽久 東洋大学, 生命科学部, 助教 (80833839)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 筋骨格システム / 古生物 / 進化 / キリン / ネッキング / 進化生物学 / 比較形態学 / 三次元形態解析 / 比較解剖学 |
研究開始時の研究の概要 |
キリンの長い首の進化要因については,自然選択説や性選択説に準拠する仮説がいくつか提示されているが,未だ統一的な見解が得られていない.特に性選択説の根拠となる,キリンのオス特有の種内闘争行動「ネッキング」については,いつ・どういった種で獲得されたのかが不明であり,この行動が首の長さに与えた進化的な影響については慎重な議論が必要である.そこで本研究では,現生キリンの首の筋構造および骨格形態を詳細に観察し,ネッキングと密接に関連した形態形質の特定を行い,得られた知見を化石に応用することで,絶滅したキリン類がネッキングを行なっていたかを明らかにすることを目指す.
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研究成果の概要 |
本研究では、現生キリンの首の筋構造および骨格形態を詳細に観察し、ネッキングと密接に関連した形態形質の特定を行い、得られた知見を化石に応用することで、絶滅したキリン類がネッキングを行なっていたかを明らかにすることを大目的とした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、海外での調査が制限されたこともあり、化石種への応用までは実現しなかったものの、現生キリン科の筋骨格システムの解剖学・形態学的知見を蓄積し、ネッキングに関連した筋構造の変化の特定に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キリンの長い首の進化要因については、自然選択説や性選択説に準拠する仮説がいくつか提示されているが、未だ統一的な見解が得られていない。特に性選択説の根拠となる、キリンのオス特有の種内闘争行動「ネッキング」については、いつ・どういった種で獲得されたのかが不明であり、この行動が首の長さに与えた進化的な影響については慎重な議論が必要である。本研究では、当初の目標であった「ネッキング」の起源の解明にまでは至らなかったものの、ネッキング行動と関連した筋骨格システムの派生的変化の特定に至った。こうした成果は、今後化石種の行動を復元する上で役立つことが期待される。
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