研究課題/領域番号 |
20K14715
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022-2023) 名古屋大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
今中 政輝 東京大学, 生産技術研究所, 特任講師 (70758458)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 再生可能エネルギー / 太陽光発電 / デマンドレスポンス / 充電サービス / 可制御負荷 / 送水システム / ヒートポンプ給湯機 / 最適化 / 電気自動車 / 電力システム / 離島 / 蓄電池 / 週間ディスパッチ / 離島電力系統 / 脱炭素化 |
研究開始時の研究の概要 |
離島に再生可能エネルギー(再エネ)を大量に導入するためには、再エネの発電量の変化にあわせて、予測に基づいて電力の使う側を適切に制御することが重要となる。本研究では、1週間単位で再エネの出力と、給湯機・送水用ポンプ・電気自動車などの消費を予測・制御する方法を、季節ごとに提案する。 年間を通したシミュレーションにより、再エネ導入の増加効果や二酸化炭素の排出削減効果を評価する。
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研究実績の概要 |
今年度は、分散エネルギーリソースとして特に電気自動車の充電需要に着目し、電気自動車の充電需要を実際に再生可能エネルギーが多く発電する時間帯などにシフトすることを可能にするシステム構築に向けた検討を進めた。電気自動車の充電器をインターネット経由でIoT技術を用いてモニタリング・操作する技術を元にして、ユーザーからの入力情報や電力システムに関してオンライン取得可能な情報に基づいて充電をコントロールするシステムの構築に関する基礎的な検討を行った。 電気自動車の様々な充電サービスの要素に関する整理作業を進めた。再生可能エネルギー比率、系統電力の二酸化炭素原単位、事業所等のデマンド、電力のひっ迫、支払いの特徴など、電力システムと協調した充電サービス構築の基礎的な検討を進めた。 更に、電気自動車の充電器には様々なユーザーが様々な電気自動車を接続して充電することが想定されることから、研究室内での充電サービス開発にとどまらず、一般ユーザに充電システムを利用してもらうことが肝要と考えられる。そのため、電気自動車の充電テストベッドにおいて、駐車場の充電設備を利用可能なアプリケーションを開発し、アプリケーションを一般ユーザに使用してもらって、充電サービスに関するフィードバックをもらうことに着手した。電気自動車の種類の違いにより充電制御に関する動作の差異が生じることが判明し、充電挙動に関する分析の作業を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による移動の制限などにより、当初想定していた宮古島をフィールドとして現地に頻繁に滞在しながらの研究が困難となった。自分自身の所属も変更となる中で、研究の方向性を従来の想定から大きく変更することになったため、検討が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
電力システムと協調し、再生可能エネルギーの大量導入に資する電気自動車の充電サービス構築に向けた研究を進める。特に、電気自動車の充電器には様々なユーザーが様々な電気自動車を接続して充電することが想定されることから、研究室内での充電サービス開発と一般ユーザによる利用テストをシームレスに移行して実験できるようなシステムの構築を進める。
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