研究課題/領域番号 |
20K14739
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
Kariyawasam Amila (K.I AmilaSampath) 東京理科大学, 理工学部電気電子情報工学科, 助教 (90801192)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 光通信 / 直接検波 / KK受信 / ファイバ伝送 / DD-MZM |
研究開始時の研究の概要 |
近・中距離光通信システムの大容量化の場合は低コスト化・低消費電力化が優先されることから,直接検波方式を用いる伝送技術が多く検討されている.近年,直接検波波方式を用いるシステムでは直接検波後に光電界が復調可能なKramers-Kronig (KK) 受信器が提案された.一方,今までのKK受信器を用いる検討では高価な光IQ変調器をベースにした送信器構成しか検討されておらず,コストの増加が懸念される.そこで,本研究では,Dual-drive Mach-Zhender modulator (DDMZM)ベースにKK受信方法を用いる低コスト光トランシーバ構成について研究する.
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研究成果の概要 |
コストや消費電力の削減が優先される通信システム向けに検討される直接検波方式では,ファイバ分散によって伝送距離が制限される。Kramers-Kronig (KK) 光受信器では直接検波後に電気領域分散補償が可能なる一方,高速信号処理の必要性や充分大きい光トーンの必要性など複数の課題がある。 本研究では,実装の側面に重点を置き,KK光トランシーバについて大きく以下の4つの検討を行った。(1)KK光受信器におけるA/D変換時の量子化の影響,(2)光電界復元の際必要となるディジタルアップサンプルの低減方法,(3)KK受信の際光信号の変調フォーマットの影響,(4)KK受信方法をシステムの伝送特性
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではKK受信の際必要とされるディジタルアップサンプルおよび光トーンパワー対信号パワー比を低減できる新しアルゴリズムが提案された.また,KK受信方式を用いる光通信システムの伝送限界やそれに変調フォーマットが与える影響について明らかになった. これらの結果よりトランシーバのコストだけではなく,消費電力の低減が可能になるため,持続可能な光通信システムの実装に貢献する可能性がある.
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