研究課題/領域番号 |
20K14744
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
|
研究機関 | 電気通信大学 (2021-2022) 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2020) |
研究代表者 |
村上 靖宜 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (70849041)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | メタマテリアル / 電波伝搬 / 反射板 / 電波散乱 / アレーアンテナ理論 / 高速無線通信 |
研究開始時の研究の概要 |
次世代の高速無線通信での使用が予想される300 GHz帯において電波の散乱を制御し,屋内での通信品質の改善や通信領域の限定化などを実現する電波散乱壁の研究開発を行う.電波散乱壁は送信アンテナからの電波に対して,通常の金属平板とは異なる散乱特性を有し,屋内の天井や壁に配置され,空間の電波伝搬環境の制御を実現する.また電波散乱壁は近似的解析手法を用いて高速・効率的に設計し,実験等で電波伝搬改善効果の有効性を明らかにする.
|
研究成果の概要 |
本研究では,次世代の無線通信における見通し外の通信品質を改善するために,散乱波を制御する電波散乱壁の開発を行った.まず,入射した電波を複数の方向に広角に散乱させるための反射板の設計方法について提案した.提案した設計手法は,等価回路,アレーアンテナ理論および遺伝的アルゴリズムを利用した高速に最適構造を決定できる.また,設計した電波散乱壁を用いて,30 GHz帯での電波伝搬計測実験を行い,不感地帯の通信品質改善効果を明らかにした.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,電波伝搬環境を制御できる電波散乱壁の最適設計方法を明確にすることで,任意の通信空間の実現に寄与する.近年,通信端末の爆発的な増大・使用周波数の高周波化に伴い,通信品質の確保や不感地帯の問題に対して,アンテナなどの通信機器だけで解決することは難しい.そのため本研究で提案して電波散乱壁を利用し,電波伝搬環境を制御することで,次世代高速無線通信のサービス向上に資することができる
|