研究課題/領域番号 |
20K14747
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
夏秋 嶺 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (60748888)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 合成開口レーダ / 計測工学 / リモートセンシング / 信号処理 / 干渉解析 / 適応処理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、申請者が研究を進めている、多重化(Multiplexing) された合成開口レーダ(Synthetic Aperture Radar: SAR)における不要信号の適応的除去・抑圧法を、観測から合成開口、SARデータの解析に至るEnd-to-End に拡張し、従来よりも低雑音なSAR データの作成と高精度な解析処理を実現することを目標とする。従来的なレーダ波に対する点散乱源の応答を仮定する近似解を利用した順モデルなシステムから脱却し、観測から解析までの一貫した適応的な電波の信号処理の実現により、センシング情報処理の高度化を実現する。
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研究成果の概要 |
合成開口レーダの観測システムの設計から災害発生時の情報処理に至るEnd-to-End の研究を行い、所定の成果を挙げられた。観測システムの面ではアンビギュイティ低減と観測範囲の拡大を目指した研究を行い新手法を用いたレンジアンビギュイティの分離に成功したほか、外来妨害波の抑圧手法について新方式を提案した。これらはいずれも合成開口時の結像異常を元に再処理を行うシステムである。また、災害時の情報処理についても多時期のデータを利用した高精度な被害検知システムを考案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
合成開口レーダは天候や時刻に左右されず地表を広域かつ高分解能に観測することが可能な能力を持っている一方で、通常の光学画像に比べ観測範囲が物理的に制約されるほか解析手法には多くの発展の余地があります。本研究ではこれらの物理的な制約を一定の条件の下で解消し従来より広域の観測を可能にしたほか、結像時の異常を元に解析の妨げとなる妨害波を検知し災害時のデータ解析についても従来より新手法を提案するなど、End-to-End で研究成果を挙げました。
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