研究課題/領域番号 |
20K14815
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
権 淳日 大阪工業大学, 工学部, 講師 (70847847)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 残存耐震性能評価 / 損傷度 / 被災度 / 鉄筋コンクリート / 損傷量 / 鉄筋コンクリート造 / 耐震性能残存率 / 全体崩壊型 / 崩壊機構 / 破壊パターン / 変形量 / 塑性率 / 残存耐震性能 / 梁降伏型 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,地震により被災した鉄筋コンクリート造建物を対象として,実際の地震被災現場状況により建物に表出する損傷を確認できない可能性などを考え,地震被害現場調査への適用性およびその精度がより高い鉄筋コンクリート造建物の残存耐震性能評価手法を確立しようとするものである。 本研究の成果は,将来に起こりうる国内外の地震被災について,建物の被害状況をより正確に把握することができ,被災地域の速やかな復旧にも役立つものになる。
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研究成果の概要 |
本研究では,地震により被災した梁降伏型RC造建物の残存耐震性能評価結果の精度向上を主目的として,実験および解析的研究を行った。その結果,曲げ破壊するRC梁部材の損傷度と変形量の相関モデルを提案した。また,被災現場における調査者の視認結果に基づき想定された崩壊機構と真の崩壊機構との差異や被災現場における調査可能な部材数の多少が建物の残存耐震性能評価および被災度区分判定の精度に与える影響を定量的に把握できた。更に,天井や壁の影響などの地震被災現場の実状を考慮したRC造建物の残存耐震性能評価結果の精度を向上するための具体的な対策を提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,部材に表出する損傷を確認できないことなど実際の地震被災現場状況を考慮し,骨組の崩壊機構の特定が建物の残存耐震性能評価結果に与える影響を明らかにした。また,今まで前例のない地震被害現場調査への適用性およびその精度がより高い梁降伏型RC造建物の残存耐震性能評価手法を確立した。この研究成果は,同類の建物が数多く建てられている国内外において,将来起こりうる地震後に建物の被害状況をより正確に把握することができ,被災地域の速やかな復旧にも役立つものになると考えられる。
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