研究課題/領域番号 |
20K14850
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
|
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
白柳 洋俊 愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 講師 (10756654)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | Paramnesia効果 / 検索誘導性忘却 / 検索誘導性促進 / 統合 / 歴史的建築物 / 視線の偏り / 選好判断 / 想起 / 空間移動 / 想起バイアス / 視覚刺激 / 虚偽記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,時間的に展開する視覚刺激が記憶の書き換えに影響を及ぼす「Paramnesia効果」に着目し,移動中の歩行者を対象として,空間移動においてParamnesia効果が発現することを実証的に示す.具体的には,視覚刺激が展開することで虚偽記憶が発現するIAR,視覚刺激が展開しないことで記憶が忘却するRIFが生じることを明らかにする.
|
研究成果の概要 |
本研究は、空間移動時の歩行者を対象として、視覚刺激が記憶の歪曲に影響を及ぼすParamnesia効果が発現することを室内実験に基づき検証した。具体的には、視覚刺激の対象を歴史的建造物に絞った上で、記憶情報の類似性を高めるように誘導する記憶の統合に着目し、第1に、意匠的特徴が異なる歴史的建築物について記憶の統合を実施しない場合は、特定の歴史的建築物の想起が抑制する検索誘導性忘却が生じる、第2に、記憶の統合を実施する場合は、当該建築物の想起が促進する検索誘導性促進が生じるとの仮説を措定し、同仮説を検索誘導性パラダイムに基づき検証した。実験の結果、2つの仮説を支持する結果が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果を踏まえると、時代性等によって意匠的特徴が異なる歴史的建築物が現存する地域は、例えば、その地域を象徴する時代における歴史的建築物の建築意匠上の特徴と、他の時代の歴史的建築物の特徴に関して類似点を見出すコミュニケーション施策によって両者の記憶情報の統合を図ることで、両建築物の記憶の想起を促進するものと期待される。
|