研究課題/領域番号 |
20K14853
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 大阪産業大学 (2021-2022) 早稲田大学 (2020) |
研究代表者 |
高山 宇宙 大阪産業大学, 工学部, 講師 (80844290)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 路肩 / 自動運転 / 路上駐停車 / ロボットタクシー / 次世代交通 / 交通計画 / 自転車 / 荷さばき / 駐停車需要 / 駐停車 / 荷捌き |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は都市計画および交通計画の観点から中心市街地での自動運転車の適正な駐停車のあり方を模索する.2020年度,2021年度では人の乗降に着目し,道路上の路肩や路外の駐車場を活用した自動運転車の駐停車のあり方の検討を行う.2022年度は路上での荷物の積み降ろしにも着目し,市街地全体で確保すべき自動運転車の駐停車空間の容量について検討を行う.検討にあたっては交通シミュレーションソフトTransModelerを用いて分析を行い,自動運転車の駐停車が交通流に与える影響を定量的に評価する.
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研究実績の概要 |
本研究の目的は今後予想される自動運転社会の到来と、現在進行形で進む歩行者空間の拡大などの道路空間の利用の見直しを踏まえ、多様化が進む路肩の空間(カーブサイド)の適正な空間利用および配置について検討を行う点にある。前年度までは多様化が進む路肩の利用者についての整理と、市街地における駐停車空間の確保を目指す狭域交通モデルの構築を行っている。こうしたなか令和四年度は、路肩の利用者のうち特に通行空間の確保が課題となっている自転車に着目し、モデルケースとして大阪府東大阪市を縦貫する国道170号線を対象とした道路空間再編の検討を行った。自転車の通行空間の確保は路肩での自動車の駐停車位置にも影響を及ぼすことから、どのようにして空間の確保を図るかという点が課題となっており、課題解決に向けては局所的でなく広域的な視座で道路空間の再編を行うことが重要である。当該地域では狭隘な道路を路線バス、自家用車、自転車、歩行者などの多様な利用者が混在している状況であり、特に歩行者・自転車の通行時の安全性が課題となっていた。本年度は、当該道路の路肩や歩道の整備状況を調査するとともに、歩行者と自転車の通行時・すれ違う際の振る舞いについて記録し把握した。その上で、当該道路での自転車の通行空間および歩行者の安全性を目的とした、沿道を巻き込んだ歩道空間の拡幅や無電柱化の整備、通行規制などの道路空間再編の可能性について検討し知見を整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和三年度に構築した車寄せおよび路外駐車場の活用を考慮した狭域交通モデルについて、モデルの再検討とソフトウェアの変更を行っており、それに伴って全体的な進捗に遅れが出ている。そのような経緯から令和四年度はすぐに取り掛かれるテーマとして自転車に着目し、道路空間再編および駐停車空間の検討にあたっての視座の整理を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度以降、上記の交通モデルについて使用ソフトウェアの変更とモデルの再構築を行い、市街地における駐停車空間の確保について検討を進める。それらの成果と合わせ、自動運転社会における自動運転車の駐停車空間整備のあり方や、歩行者や自転車などの多様な道路空間の利用者との共存のあり方について体系的にまとめることを目指す。
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