研究課題/領域番号 |
20K14856
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 大阪工業大学 (2021-2022) 公益財団法人豊田都市交通研究所 (2020) |
研究代表者 |
西堀 泰英 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (80531178)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | まちづくり / 評価指標 / 評価手法 / 交通ビッグデータ / スマートシティ / COVID-19 / 公共交通サービス / 歩行者量 / Wi-Fiパケットセンサー / 携帯電話基地局データ / 商業販売額 / ベイズ構造時系列モデル / Wi-Fiパケットセンサーデータ / トピックモデル / まちなか / 歩行者交通 |
研究開始時の研究の概要 |
都市では、人口減少や都市間競争が加速する中、いわゆる中心市街地である「まちなか」にいかに人を呼び込むかが課題となっている。最近では小規模・短期間のイベントや社会実験などの小さな実践も盛んに行われている。まちづくりを戦略的に進める上では、長期的な方向性を検討するための評価とともに、小さな実践を適時に評価する手法と、それらから得られる関係者が納得できる指標が必要である。 本研究では、複数地点の歩行量や流動データ、都市計画基礎調査等の既存かつ汎用の調査手法・データを用いて、長期間にわたる一連のまちづくり活動の評価や、小規模の実践を適時に評価するための指標および分析手法を開発する。
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研究成果の概要 |
都市においてまちづくりを戦略的に進めていくためには,コロナ禍かどうかに関わらず,都市の状況を評価する手法が求められる.その手法として,交通ビッグデータと多様な解析手段を用いた評価手法を開発した.具体的には,歩行者通行量の常時観測データ,Wi-Fiパケットセンサーデータ,携帯電話基地局情報から得た人流データ,駐車場利用実績データ等に対して,大量のデータから特徴を抽出するトピックモデルや,複雑な要因の影響を表現できるベイズ構造時系列モデル等を適用し,コロナ禍の影響が評価できることを示した.また,十年以上の長期間の商業販売額等の都市活動と,歩行者通行量や自動車分担率等の交通実態の関係を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として,交通ビッグデータを用いた都市の評価に適用可能な解析手段を示したことが挙げられる.Wi-Fiパケットセンサーデータにトピックモデルを適用した事例は過去に見られず,また,複数の交通ビッグデータにベイズ構造時系列モデルを適用する手法を提案し,都市の評価手法を新たに開発した.社会的意義としては,コロナ禍における都市の実態の分析結果から,コロナ禍により影響を受けやすい人々の活動や地域の特徴を示すとともに,コロナ禍における様々な経済活動に対する支援の必要性を示したことが挙げられる.また,人流が回復しても公共交通サービスが低下したままである実態を示したことは,特に重要な意義がある.
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