研究課題/領域番号 |
20K14888
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京工芸大学 |
研究代表者 |
山本 佳嗣 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (50823738)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 自然換気 / サーマルマネキン / 非等温気流 / 気流活用空調 / 低温局所気流 / 気流快適性 / 温熱快適性 / 局所非等温気流 / 感染症対策 / 局所温冷感 / 変動気流 / 快適性 / 低温変動気流 |
研究開始時の研究の概要 |
自然換気システムはBCP対策やZEB実現を目指す建築において近年積極的に採用されており、自然風の気流感による快適性向上も期待されている。自然換気による省エネルギー効果を高めるには取り入れる外気の温度を可能な限り低くすることが望ましいが、低温の気流が換気口に近い居住者への不快感に繋がり、運用停止に至る事例も複数確認されている。よって本研究では、複雑な気流を再現することが可能なアクティブ制御マルチファン人工気候室によって複数の気流パターンを人工的に再現し、被験者実験を実施することで自然換気口からの適切な気流条件や気流活用空調の設計に有用な知見を得ることを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究では、気流の温度、影響範囲、風速の変化と快適性の関係について明らかにし、自然換気口からの気流が局所的に人体に当たる場合の快適範囲について明らかにすることを目的とした。人工気候室において自然換気時の室内気流環境を再現した複数の低温・局所気流パターンを決定すると同時に、サーマルマネキンによる人体熱損失量を測定し、局所気流曝露時の人体熱損失量推定式を提案した。被験者実験では、局所気流曝露時において、室温22℃でも寒くて不快側の申告が見られ、室温28℃以上では快適側の申告が見られた。これらの結果を用いて、気流活用空調における局所気流発生時の室温快適範囲を示すチャートを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自然換気システムはBCP対策やZEB実現を目指す非住宅建築物において近年積極的に採用され、自然風の気流感による快適性向上も期待されている。しかし、機械空調を前提とした現代の建物においては自然換気システムの省エネルギー効果が十分に発揮されていない事例も確認されている。自然換気による省エネルギー効果を最大化するには取り入れ外気の温度を可能な限り低くすることが望ましいが、低温の気流が換気口に近い居住者への不快感に繋がり、運用停止に至る事例も複数見られる。そこで、本研究では、自然換気システムの持続的活用に向けて、自然換気口からの局所的な低温気流と温熱快適性の関係について明らかにすることを目的とした。
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