研究課題/領域番号 |
20K14909
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 近畿大学 (2022-2023) 東京都立大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
野田 満 近畿大学, 総合社会学部, 講師 (70793909)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 関係人口 / 地域づくり / 社会関係資本 / 過疎地域 / 農村計画 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまで政策的に重要視されながらも明確に定義付けられてこなかった「関係人口」概念の再定義、及び計画論への展開を試みるものである。 具体的には、地域づくりへの参与視察を通したヒアリング調査と、その分析による①客観的指標に基づく関係人口の構造把握、②移住を前提としない関係人口のモデル化と検証、及び③関係人口の再定義及びそれを踏まえた過疎地域の計画論を構築する。
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研究成果の概要 |
本研究はこれまで政策的に重要視されながらも明確に定義付けられてこなかった「関係人口」概念の再定義及び計画論への展開を試みるものである。地域づくりの実践を通した調査分析に基づき「地域づくり人口としての関係人口」「関係の可逆性と通時的位置づけ」「各人の有する関係のレンジ」「不均衡な社会空間への認識と是正」「時間獲得競争としての関係人口」からなる要点を整理した上で、関係人口による社会空間の局所的変動と対応事例のモデル化を行い、1)地域づくりのプロジェクトの方向付けを目指した中長期のシナリオ設計、及び2)余白や偶然性を計画的に残したシステム化の検討の2点を、今後の計画論構築に向けた論点として整理した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、バズワード化しつつある関係人口についてその実態を踏まえた概念整理を行ったこと、及び今後の計画論構築に向けた論点を地域づくりの実践とフィードバックを通して指し示したことにある。併せて地域内外の協働の姿を長期的・広域的視座で捉えることを前提に、ともすれば現況において傾倒されつつある「関係の量的拡大思考」に終始するスタンスではなく、その先にある地域の本質的課題へのアクセスを見据えた制度設計の重要性を示すことができた。
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