研究課題/領域番号 |
20K14919
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
吉江 俊 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (60844248)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 公共景 / 都市開発 / パブリックスペース / 民間企業 / 公共空間 / 民間都市開発 / 鉄道会社 / アクティビティ / 運営主体 / マネジメント / ジェントリフィケーション / 景観 / 再開発 / 公共性 / VR技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、公共空間のデザインとそれを活用している人びとの風景が、さらなる積極的な活用を連鎖的に喚起する可能性に着目し、これを「公共景」と呼称して美醜を超えた風景の公共的役割を論じる。具体的には、(1)VR技術を用いた景観印象評価実験による風景が促す利用行為喚起の把握、(2)公共空間の利用主体の利用契機の把握を踏まえて「公共景」の条件を提示するとともに、実装に向けたデザインガイドラインを編纂する。
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研究成果の概要 |
自治体主導から民間主導による公共空間整備への転換が図られ、期待が寄せられるなか、 本研究は、公共空間のデザインとそれを活用している人びとの風景が、さらなる積極的な活用を連鎖的に喚起する可能性に着目し、これを「公共景」と呼称して美醜を超えた風景の公共的役割を論じた。 具体的には3つの問い(公共景が実現していると考えられる事例整理、各事例における景観要素の把握、公共景をつくりあげる主体と取り組みの実態把握)を設定し、公共景を形成っている利用者の認識とふるまい、それらが行われている空間、その空間を整備している主体とその取り組みを把握した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民間企業が公共空間の整備に参入していく風潮に対して、本研究成果は、具体的に何をデザインの拠り所にしていけばよいかを多角的に検討したものである。そのために、公共的効果をもたらす風景について「公共景」というキーワードを与えながら、実現されている風景だけでなく人びとの認知、また整備主体の取り組みなど、風景とそれを実現させるシステムの全体像を捉えた。2022年度は都市開発を行っている複数の民間企業との議論を重ねることによって、開発者側の実情に沿いながらも、公共的環境を実現していく方向性を模索するという、研究と実践の橋渡しを行うことができた。
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