研究課題/領域番号 |
20K14926
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 金沢工業大学 (2022) 東京大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
高橋 元貴 金沢工業大学, 建築学部, 講師 (90828344)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 江戸 / 町人地 / インフラ / 都市史 / 東京 / 維持と存続 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、人為的環境としての都市を構成し、人びとの諸活動の基盤となった広義のインフラストラクチャー(道や堀川、土地、建物など)の維持管理の歴史的ありようの考察をとおして、江戸・東京の近世近代移行期における都市空間の存続過程の解明を目指す基礎的研究である。本研究では、文書資料のほか台帳史料や地図史料を素材としたGIS(地理情報システム)を活用し、建築学・歴史学・地理学の手法を総合することで、建築分野からの新たな時代区分、都市空間史としての近世近代移行期論(19世紀論)を目指す。
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研究実績の概要 |
所属先の異動にともなって調査計画等に変更が生じ、また、調査出張がほとんどできなかったため、以下の成果発表作業を中心的にすすめた。1) 近世後期の都市空間再編にかかわって、天保改革に関する史料群、とくに旧幕府引継書(国立国会図書館所蔵)に残される「市中取締類集」の読解、分析作業をすすめ、論文「天保改革と江戸の都市空間」として考察をまとめ、本論文が『建築史学』に掲載された。2) 江戸の個別町研究として四谷塩町一丁目を題材とした分析作業を、東京都江戸東京博物館に所蔵される史料をもとにすすめ、論文「江戸の町屋敷類型と町住民の社会的位相」と題して『日本建築学会計画系論文集』への投稿を行った(現在査読中)。3) 『日本建築学会計画系論文集』に掲載された「江戸城堀の維持管理と存続形態」を英語化し、Japan Architectural Review (JAR)への投稿の準備作業をすすめた。次年度中に投稿を予定している。4)本研究課題の成果のひとつとして、加賀藩研究ネットワーク大会にて「都市空間をささえる江戸藩邸」と題する研究報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Covid-19の影響により史料調査に支障を来したため、オンライン上で閲覧可能な史料に焦点を絞って作業をすすめたが、所属先の異動にともない調査計画や予算執行計画の変更が必要となったため。
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今後の研究の推進方策 |
Covid-19の影響による調査ができない状況が改善したこと、異動にともなう研究環境の整備も整いつつあるため、前年度までに実施できなかった調査をすすめるとともに、これまでオンライン化ですすめてきた史料調査をもとに成果をまとめてゆく予定である。
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