研究課題/領域番号 |
20K14940
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
樋渡 彩 近畿大学, 工学部, 講師 (90793696)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ヴェネツィア / ラグーナ / テリトーリオ / エトルリア人 / ローマ時代 / 農業 / ブドウ畑 / ラヴェンナ / パドヴァ / ポルティコ / アクイレイア / アルティーノ / ポルトグルアーロ / エステ / 古代ローマ / 地域形成史 / アドリア海 / イタリア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ヴェネツィアの都市史研究において、空間的、時間的に領域を広げるものである。具体的には、北はグラードから、南はラヴェンナまでを主に対象とすることから、ヴェネツィア共和国の領土とは異なる新たな領域を扱うものである。また、ヴェネツィアの歴史的研究において、ヴェネツィア共和国時代が主に扱われる一方で、本研究はヴェネツィア共和国が成立する以前から、ヴェネツィア共和国の崩壊以後そして現在までを捉えることから、これまでにない時間軸で俯瞰することができる。
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研究成果の概要 |
イタリア北部のアドリア海沿岸及びその周辺地域を対象として、河川や運河といった水路(航路)や、街道のような陸路と密接に結びついて形成された都市および周辺地域の在り方を考察した。アドリア海沿岸部、アドリア海に注ぐバッキリオーネ川流域、ピアーヴェ川流域、ポー川流域など地域を取り上げ、ローマ帝国やヴェネツィア共和国の影響を確認することができた。ヴェネツィア周辺に広がるラグーナ・ヴェネタについては、ラグーナの島々の形成過程を追いながら、周辺との関係を捉えることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、古代から現代まで俯瞰するという時間的領域と、空間的領域のどちらも新しい試みである。空間的領域として、ヴェネツィアの形成と発展の本質を解読するためにヴェネツィアだけでなく、その周辺をとりまくラグーナ、さらにその背後に広がるテッラフェルマとの関係について考察する。また、グラードからラヴェンナまでの都市および田園も含めた一帯を俯瞰して捉え、それぞれの都市を位置づける新たな試みとなる。
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