研究課題/領域番号 |
20K14943
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 (2022) 国土技術政策総合研究所 (2020-2021) |
研究代表者 |
岩本 一将 京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (20850142)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | オランダ人技師 / 都市形成史 / 港湾都市 / 河川 / 土木史 / オランダ人土木技師 / 大阪港 / ロッテルダム港 |
研究開始時の研究の概要 |
非西洋国で最初に近代化を迎えた日本は、明治期に都市を取り巻く環境が空間的・技術的に急速に変化した。こうした世界的にも稀な時代における都市形成の実態、すなわち西洋技術が導入される過程および導入による都市空間への影響を評価するためには、当時の御雇外国人の計画論・都市論を読み解くことが必要であるが、未解明な点が多い。 本研究は、内務省土木寮から雇われた唯一の御雇外国人であるオランダ人技師に着目する。分析においては、日蘭両国の一次史料を用いて、オランダ人技師が関わった事業を対象に、調査から設計へ至るまでの過程を分析することで、彼らが日本の都市空間をどう読み解き、事業を計画していたのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、西洋技術が導入されたことで都市を取り巻く環境が空間的・技術的に急速に変化した明治期日本の都市形成に着目し、当時の御雇外国人による貢献を明らかにすることを目的とする。具体的には内務省土木寮から雇われた唯一の御雇外国人であるオランダ人技師が計画・設計に関与した都市基盤整備事業(港湾・河川事業)を対象として、日蘭両国の一次史料を収集・分析することで、オランダ人技師による調査から設計へ至るまでの経緯を把握し、彼らが西洋技術を導入する過程と日本の都市空間をどう結びつけていたのかについて明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
明治期の日本は、国際的には非西洋国で最初に近代化を迎えた国として位置付けられている。こうした世界的にも稀な時代における都市形成の実態、すなわち西洋技術が導入される過程および導入による都市空間への影響を評価することは、我が国の都市形成を国際的に価値づけることに貢献することができると考えられる。 また、オランダ人技師の設計した河川・港湾施設には現在も機能している施設も複数存在することから、これらの歴史的価値を高め、保存・活用に向けた基礎的知見を提供することにも寄与することが可能である点において、本研究が学術的および社会的な意義を有する。
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