研究課題/領域番号 |
20K14983
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
南野 友香 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (30778014)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ソフトウェア開発管理 / ソフトウェア信頼性 / 待ち行列 / チェンジポイント / ソフトウェア信頼度成長モデル |
研究開始時の研究の概要 |
迅速な開発・出荷が求められる現在のソフトウェア開発現場では,納期やテストの進捗度に合わせて,開発管理者によるテスト要員数の調整・効率化が求められるが,定量的な根拠に基づいた意思決定ができていない.そこで本研究では,チェンジポイントモデリング技術を適用した上で,テスト要員数の増減がどの程度テスト工程の進捗性に影響するのかを待ち行列システムに基づく尺度により評価する.
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研究成果の概要 |
ソフトウェア開発における予算や人員といった限られた開発資源を効率的に使用するため,フォールト修正作業の混雑度合いを評価した.ソフトウェア開発企業が各フォールトの発見時刻や修正時間の情報を記録していない場合を考慮し,間引き法によりフォールト発見数データから発見時刻のサンプルデータを生成した.その後,フォールトを待ち行列モデルにおける「客」,フォールト修正過程を「無限サーバ」と仮定して,フォールト修正作業のシミュレーションを行った.結果として,フォールト発見とフォールト修正作業のピーク間に時間差が発生することを明らかにし,修正作業が混雑する時間帯を可視化した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
迅速な開発・出荷が求められるソフトウェア開発産業では,開発管理者がフォールト修正作業の進捗を評価し,適切に人的資源や予算を投入する必要がある.本研究では,最もフォールトが発見される時間帯と最も修正作業が混雑する時間帯を推定し,それぞれ可視化することで,定量的根拠に基づく開発管理者の意思決定に大きく寄与できるものと考える.さらに,本研究の成果として,間引き法を用いたフォールト発見時刻データの生成手法は,得られたデータの新たな有効活用方法の1つとして示された.本研究成果は,特に開発資源が限られるプロジェクトに対して,効果的な工数削減が期待できることから,業務効率化の点で社会的意義も大きい.
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