研究課題/領域番号 |
20K14994
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
肥田 拓哉 青山学院大学, 理工学部, 助教 (70748326)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 作業姿勢 / OWAS / 人間工学 / 経営工学 / 筋骨格系障害 / 作業負担 |
研究開始時の研究の概要 |
労働現場における作業関連性筋骨格系障害を予防するには,作業姿勢の評価を簡便に実施できる実用的な方法が必要である.そこで本研究では,十分な訓練を受けていない作業者でも,作業姿勢による身体影響を評価できるシステムの開発を目的とする.具体的には,評価者がタブレット端末のカメラで作業者を撮影し,画像に写っている作業者の関節をタップすることで,全身の姿勢を考慮した姿勢の負担度と改善の要求度を評価する方法であるOWASに基づいた作業姿勢の評価を実施できるシステムを開発する.
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研究成果の概要 |
労働現場における作業姿勢の評価を簡便に実施するために,観察法の一つであるOWASに基づく姿勢評価システムを開発した.本システムでは,評価者がタブレット端末等のカメラで作業者を撮影し,画像中の作業者の各関節をタップすることで姿勢評価を実施する.これを実現するために,被験者実験によりOWASに基づく姿勢における関節の3次元座標を取得し,これを変換して求めた2次元座標を教師データとして機械学習モデルを作成した.その結果,約80%の精度で姿勢評価を実施できることが確認された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
労働現場では腰痛などの筋骨格系障害が頻発しており,その主な要因は作業姿勢,取扱い重量,反復動作の有無などである.しかし,これらの要因による身体への影響を評価するには知識や機器,手間が必要である.本研究で開発されたシステムを使用することで,知識や特別な機器,手間がかからず作業姿勢を評価することができる.さらに,評価結果を分析することで,作業姿勢による負担が少ない,人にやさしい作業の設計に寄与することができる.
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