研究課題/領域番号 |
20K14998
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
虻川 和紀 木更津工業高等専門学校, 環境都市工学科, 准教授 (50756731)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 超音波 / 非破壊検査 / 厚み計測 / 鋼構造物 / 水中ロボット / 板厚 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,超音波非接触式肉厚測定装置を用いた淡水域や潜水士が活動できない高速流域やポンプ等が稼動している危険水域での鋼構造部材のダイバーレス非接触肉厚測定を目的とした,測定装置センサー部の小型化,肉厚値算出のための波形解析アルゴリズムの改良と淡水域・危険水域での調査システムの構築を行う.本研究により,今まで施設を停止して点検しなければならなかった,もしくは点検できなかった危険水域での鋼構造部材の肉厚測定が可能となり,水中鋼構造物の維持管理技術の向上が期待できる.
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研究成果の概要 |
本研究では,申請者らがこれまでに開発を進めてきた超音波非接触式肉厚測定装置(非接触方式)の改良をし,ダイバーレス測定が可能な正確に効率よく安価で客観的に計測する有効な技術開発を目標に研究を行った。まず超音波非接触式肉厚測定装置のセンサー部の小型化の検討を行い,検討した小型センサーを水中ロボットに搭載して室内実験を行った。結果,錆びた鋼板でも,概ね3°程度の傾きであれば測定可能であった。また,ROVに搭載した遠隔計測でも今後治具の改良や操作性の向上などの課題があるが,小型化検討時と同様の計測結果が取得できており,遠隔計測が可能であると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来方式である超音波厚み計を用いた接触式肉厚測定に代わる点検手法が開発・検討されているが、人がセンサー部を持ちダイバーレス測定が可能な正確に効率よく安価で客観的に計測する有効な技術は未だない。本研究により、今まで施設を停止して点検しなければならなかった,もしくは点検できなかった危険水域での鋼構造部材の肉厚測定が可能となり,水中鋼構造物の維持管理技術の向上が期待できる。また,本研究により開発した技術を以前開発した既開発装置にフィードバックすることにより、さらなる港湾係留施設の維持管理技術の向上が期待できる。
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