研究課題/領域番号 |
20K15000
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
橋本 雅和 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (80814649)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 水害廃棄物 / 洪水氾濫解析 / 衛星画像解析 / 廃棄物量推定 / 河道横断面データ / LPデータ / リアルタイム浸水予測 / ネスティング計算法 / リアルタイム推定 / 広域被害把握 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は廃棄物工学分野で蓄積された水害廃棄物発生量推定に関する知見を応用した準リアルタイム推定への発展という位置付けであり,洪水氾濫数値解析と衛星画像解析から得られる情報から水害廃棄物を推定する際の技術的課題を解決しようとするものである.よって,本研究の目的は,1)洪水氾濫数値解析と衛星画像解析を統合して,浸水した建物を高精度で判別するシステムを構築すること,2)解析格子の空間分解能等によって左右される洪水氾濫数値モデルの解析精度が水害廃棄物発生量推定に及ぼす影響を評価することである.
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研究成果の概要 |
本研究により,洪水氾濫数値解析と衛星画像解析を統合して,浸水した建物を高精度で判別するシステムを構築した.また,洪水氾濫数値解析の結果を用いて水害廃棄物発生量を推定する際の課題を明らかにした.浸水建物判別に関しては,平成30年7月豪雨で広範囲で浸水した岡山県倉敷市真備町を対象に研究を進め、従来の手法と同等の8割程度の精度で浸水建物を検出できることを示した。水害廃棄物推定に関しては,平成30年7月豪雨で被害を受けた山形県を対象に研究を進め,既存研究により推定された水害廃棄物発生量に比べて数値解析による推定値が過大になる傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,水理学および水文学で開発が進められてる洪水氾濫数値解析モデルを水害廃棄物発生量推定に応用する場合に求められる浸水域と浸水深の再現精度を明らかにした点である.また,廃棄物工学の視点からは,災害廃棄物全体における水災害時の廃棄物発生量推定の手法論を示した点である.社会的意義は二つあり,災害廃棄物処理計画策定に資する情報提供ができる点と準リアルタイムの予測を行うことで,スムースな復旧・復興に役立つ情報提供ができる点である.
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