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キノリンを母骨格とした二核錯体合成とその触媒化学的応用

研究課題

研究課題/領域番号 20K15299
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分34010:無機・錯体化学関連
研究機関京都大学

研究代表者

新林 卓也  京都大学, 人間・環境学研究科, 助教 (90824938)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードキノリン / ホスフィン / 多座配位子 / 白金 / 二核錯体 / 歪み / 遷移金属錯体 / キノリン配位子 / ホスフィン配位子 / ルテニウム / 白金錯体 / 二核構造 / 触媒反応
研究開始時の研究の概要

複数の中心金属原子を有する複核遷移金属錯体は,単独の金属中心のみを有する単核金属錯体には見られない特異な反応性,触媒活性の発現が期待できるが,その合成はそれぞれの金属,配位子系に限定的な例が多いため,単核錯体化学と比べると,比較的未開拓な領域が多い.複核構造,中でも最も単純な二核構造を取り易い配位子を設計し,多種類の遷移金属との錯形成挙動・反応性を系統的に調べることで,触媒的応用への発展が見込まれる.
本研究では,剛直な縮環構造を有するキノリンを母骨格とした多座配位子を設計し,こ れに基づいた二核錯体形成と,得られた錯体に特異的な触媒性能を探索し,触媒化学的応用を目指す

研究成果の概要

有機合成上有用な,特異な触媒活性を有する二核金属錯体を選択的に合成するための新しい配位子設計として,キノリンを母骨格に有する多座配位ホスフィン配位子を合成し,種々の遷移金属との錯形成反応を検討した.白金との錯形成は白金上の置換基の嵩高さによって制御することが可能であり,単核錯体と二核錯体を選択的に合成できることを見出した.X戦結晶構造解析と量子化学計算により,配位子設計の有効性を確かめた.

研究成果の学術的意義や社会的意義

現代の豊かさを支える分子合成手法の開発に大きく貢献可能な遷移金属錯体触媒の開発は,適切な配位子の設計に依るところが極めて大きい.単純な単核錯体と異なり,二核以上の錯体を選択的に合成するための配位子設計として,本研究ではホスフィン部位を2つ有するキノリン分子の構造に由来する特異な配位性が有効であることを示した.有用な触媒反応開発には至らなかったが,新しく有効な配位子設計指針を示すことに成功しており,この知見を元にさらに精密な錯体合成法の開発,および新規錯体触媒開発につながる一助になると期待される.

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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