研究課題/領域番号 |
20K15308
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
唐島田 龍之介 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (40783303)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ポリオキソメタレート / ランタニド / エネルギー移動発光 / 速度論的安定性 / 異核錯体 / 異核複核錯体 / ランタニド錯体 / f-f communication |
研究開始時の研究の概要 |
多核ランタニド(Ln)錯体は異種Lnの導入で,Ln間の相互作用(f-f communication)を初めとした複数のモダリティ・新たな発光機能を持つプローブとなり得る.しかしながら,Ln錯体のプローブ設計はほとんど有機配位子に限られており,構造由来の失活による発光効率の低下や光安定性などの原理的な限界を抱えている.本研究は,ポリオキソメタレート(POM)を配位子として用いた多核Ln錯体(多核Ln-POM錯体)をプローブ設計の新たな指針として提案し,多核Ln-POM錯体のポテンシャルを示すことを目的とする.
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研究成果の概要 |
無機配位子としてポリオキソメタレート(POM)を用いたランタニド(Ln)-POM錯体のイメージングプローブへの応用を目指して研究を行なった.POMとしてケイタングステン酸(SiW10O36, SiW)を用い,Eu-SiW錯体の合成に成功した.この錯体がSiW配位子の励起によるEu中心へのエネルギー移動発光を示すことを明らかにした.また,発光特性に加えて速度論的安定性についても調査し,高い速度論的安定性を有することを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イメージングプローブの開発において,プローブの機能向上は病気の早期発見やプローブ使用量低減といった社会的意義がある.ランタニド錯体を用いたプローブの中でもポリオキソメタレートを無機配位子としたプローブは従来のプローブ設計とは一線を画すものであり,分析化学分野での学術的意義は大きい.
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