研究課題/領域番号 |
20K15367
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分36010:無機物質および無機材料化学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
藤林 将 広島大学, 先進理工系科学研究科(理), 助教 (30846952)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 誘電体 / 単分子 / トランジスタ / 強誘電体 / メモリ / 分子 |
研究開始時の研究の概要 |
当該研究では、単一分子で強誘電体の様に振る舞う「単分子誘電体」を実装したメモリの微細化および集積化を達成する。 近年、我々は電場によって分子内のイオン移動を誘起することで恰も強誘電体の様な振る舞いを示す「単分子誘電体」の開発に成功した。この単分子誘電体は1つの分子で1bitの情報を格納できるため、従来の不揮発性メモリよりも遥かに高い記録密度を実現できる。そこで当該研究では、「単分子誘電体」メモリの実用化を見据え、メモリ素子の微細化と集積化に研究段階を分け、目標を達成する。
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研究成果の概要 |
近年,我々は単分子で恰も強誘電体の様に振る舞う分子「単分子誘電体」の開発に成功した。この物性は,プレイスラー型ポリオキソメタレートと呼ばれる籠型の分子で発見され,外部電場の印可により分子内のイオン移動を誘起することで,分子分極を反転させ,強誘電体の様に振る舞う。本研究では,「単分子誘電体」を用いた単分子デバイスの実用化を目指し,これらを実装したデバイスの作製検討を行うことで,成膜方法の確立,および,基礎特性の解明に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年,IoT産業やAIの目まぐるしい発展が進んでおり,それらビッグデータを記録する不揮発性メモリの需要は日々高まっている。この様な背景の中,我々が開発した「単分子誘電体」は分子一つ一つに情報を書き込むことができるため,従来の材用ではなしえない,超高密度不揮発性メモリの開発が期待されている。本プロジェクトは,新規物性をベースにしたデバイス開発という学術面の意義に留まらず,高性能不揮発性メモリの開発が求められている社会に貢献するものであると考えている。
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