研究課題/領域番号 |
20K15401
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分37010:生体関連化学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大澤 昂志 大阪大学, 薬学研究科, 助教 (00783226)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 核酸化学 / 有機化学 |
研究開始時の研究の概要 |
短工程で合成でき、かつ糖部とリン酸部の配座を固定化した人工核酸は今までにない実用的なオリゴ核酸材料になるという考えのもと、5員環-6員環のトランス縮環骨格を利用した2′,3′-架橋型核酸を設計した。本研究では、2′,3′-架橋型核酸の合成と構造解析、並びに2′,3′-架橋型核酸で修飾したオリゴ核酸の機能評価 (培養細胞系での薬効評価) を行う。本研究の成果は、核酸創薬をはじめとする核酸関連領域の発展につながるものである。
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研究成果の概要 |
短工程で合成可能で、かつ糖部とリン酸部の配座を厳密に固定した人工核酸は今までにない実用的な核酸医薬材料になるという考えのもと、5員環-6員環のトランス縮環骨格を利用した 2′,3′-架橋型核酸を設計し、その合成を行った。 その結果、ホスホン酸エステル構造を持たない1,4-ジオキサン環で5員環-6員環のトランス縮環骨格を構築することに成功した。一方で、ホスホン酸エステル構造を有する2′,3′-架橋型核酸については、環化前駆体となる亜リン酸ジエステルが酸性条件、塩基性条件に対して極めて不安定であったため、環化体を得る条件を確立することができなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖部2′位と3′位の間で架橋した5員環-6員環トランス縮環骨格を有する人工核酸の合成例は世界初である。合成した2′,3′-架橋型核酸は糖部とリン酸部の配座が高度に固定された特徴的な構造を有しており、核酸医薬をはじめとするオリゴ核酸を基盤とする技術への応用が期待される。
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