研究課題/領域番号 |
20K15450
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
真野 寛生 富山県立大学, 工学部, 研究員 (20787634)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | バイオセンサー / PPARγ / 核内受容体 / ルシフェラーゼ / 分割型ルシフェラーゼ / イメージング / ALuc / スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)の合成リガンドは糖尿病、脳梗塞やアルツハイマー病をターゲットに研究が行われている。特に、PPARγリガンドの体内動態・脳内移行を長期的に調べることは医薬品の副作用の有無を評価する上で極めて重要である。化合物の生体内移行を評価する方法として、ポジトロン断層撮影法(PET)イメージングが用いられるが、化合物を放射性物質で標識するため、本来のPPARγリガンドの物性が失われることや、そもそも安全面に問題がある。そこで、分割型ルシフェラーゼ法を用い、生体内におけるPPARγリガンドを可視化する検出系を構築し、上述した問題点を克服することを目指す。
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研究成果の概要 |
NanoLuciferase (NLuc)の分割型であるNanoBiT技術を用い、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)のリガンドを高感度に検出し可視化するバイオセンサーを構築するのが目的であった。PPARγのLBDと相互作用するLXXLL配列を網羅的にスクリーニングし、LXXLL配列の最適化を行って、相対発光変化量が大きく発光強度の高いものへと改良した。最終的に、PPARγリガンドであるRosiglitazoneに応答して発光が約30倍増加し、発光強度の高いバイオセンサーの創出に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)の合成リガンドは、糖尿病やアルツハイマー病をターゲットに研究が行われており、本バイオセンサーの開発に成功し実用化できれば、PPAR γリガンドの体内動態・脳内移行を長期的に調べることが可能となり、医薬品の副作用の有無を評価するなど、医療面で大きく貢献できると考えられる。今回開発に成功したPPARγバイオセンサーは、PPARγリガンドのスクリーニングにも応用が可能であるため、糖尿病やアルツハイマー病の治療薬の開発にも貢献できると考えられる。
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