研究課題/領域番号 |
20K15471
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
塚田 愛 昭和大学, 医学部, 講師 (40752770)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | ワイン加工残渣 / 腸内細菌叢 / 菌体 / 腸内細菌分泌物 / 孤立ストレスモデル / 関節リウマチモデル / 菌体、腸内細菌分泌物 / ポリフェノール / 抗酸化 / 抗炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
研究の概要は、 ①ストレスモデルラットにおいてもWGP投与によって腸内細菌叢に変化が生じるのか、またその菌が抗ストレス作用を有するかを検証する。 ②関節リウマチモデルラットにおいてもWGP投与によって腸内細菌叢に変化が生じるのか、その菌が抗炎症作用を有するかを検証する。 ③ ②の作用が菌体の直接作用か、代謝産物または分泌物の影響を解明する。
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研究実績の概要 |
当該研究は,産業廃棄物として大量に廃棄されているワイン製造用ブドウ残渣(WGP)の有効利用を念頭に実施する。これまでに抗酸化が高いことで知られるカテキンやポリフェノールに比べ,顕著に高い抗酸化能を有することを報告している。摂取により変化した腸内細菌叢ないしその代謝産物について,疾病予防や官界への関与を期待し検証する。具体的には,それぞれのモデル動物に対してWGPを投与した際に,腸内細菌叢に変化を及ぼすのか,また量的変化を生じた菌がそれぞれの症状を寛解するのかを検証する。さらに,勤怠の直接作用なのか,代謝産物または分泌物の影響なのかを解明する予定である。 令和3年度も昨年度に引き続き新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け動物実験の制限が生じたため,社会的孤立ストレスモデルにおける再現性の検証ならびに行動試験の実施を行い,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析を行った。 今後は,変化が生じた菌を無菌マウスの腸管へ移植し,WGP投与と同様に抗ストレス作用を示すかを調べる。 ストレス指標としては,行動試験,ストレス関連ホルモンペプチドの分析(ELISA法やWestern blotting法)などを行う。また,アジュバンド関節炎モデルの再現性の検証や行動試験の実施,糞便採取し腸内細菌叢の網羅的解析も行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け,当学実験施設において動物の購入禁止等の制限が生じたため,実験業務に遅れが生じた。そのため,動物実験可能な環境になった時点で1種類(ストレスモデルとして社会的孤立ストレスモデル)を作製し,令和2年度の再現性を検証し,行動試験を実施し,糞便を採取し次世代シークエンサーによる網羅的解析を実施した。外注先の次世代シークエンサーによる網羅的解析についても新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け,データの納期が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度は昨年度に引き続き新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け,動物実験の制限が生じたため,社会的孤立ストレスモデルの再現性検証ならびに行動試験の実施を行い,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析を行った。 令和4年度は,変化が生じた菌を腸管移植し,WGP投与と同様に抗ストレス作用を示すかを調べる。ストレス指標としては,行動試験,ストレス関連ホルモンや神経ペプチドの解析(ELISA法やWestern blotting法)などを行う。また,抗炎症モデル動物においても再現性の検証ならびに行動試験の実施を行い,糞便を採取し次世代シークエンサーにて腸内細菌叢の網羅的解析を行う予定である。
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