研究課題/領域番号 |
20K15476
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 長崎国際大学 |
研究代表者 |
倉岡 卓也 長崎国際大学, 薬学部, 講師 (90796567)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 冬虫夏草 / アンギオテンシンⅠ変換酵素 / 生理活性 / 人工培養 / α-グルコシダーゼ / アンギオテンシン変換酵素 / 抗癌活性 / 保健機能性食品 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らのグループは、昆虫に寄生する幾種かの冬虫夏草類(麦角菌科:真菌類)の人工培養に成功すると共に、菌体から得られる抗癌活性成分に細胞による標的指向性があることを見出した。本事業により、幾つかの冬虫夏草類の抗癌活性について、ヒト細胞を用いて抗癌活性機序の解明を行うと共に、抗癌活性成分を単離、化学構造を決定する。さらに、動物実験により有効成分の毒性試験を行う。また、その他の生理活性(血糖値抑制作用や抗酸化作用等)についても同様な検討を進める。本事業で得られる研究成果は、新しい保健機能性食品の開発や副作用の少ない抗癌剤開発に供給できる新規リード化合物の発見につながる。
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研究成果の概要 |
人工培養した国産冬虫夏草(サナギタケ、ムラサキクビオレタケ、ハナサナギタケ)のアンギオテンシンⅠ変換酵素(ACE)阻害活性について検討した結果、いずれの冬虫夏草においても活性が見出され、その活性本体が水溶性低分子であることが示唆された。本研究で見出された成分は、高血圧症の新たな保険機能食品や新規治療薬のリード化合物となることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、人工培養に成功した国産冬虫夏草にアンギオテンシンⅠ変換酵素(ACE)阻害活性を示す成分の存在を見出すことに成功し、冬虫夏草成分研究の新たな進展に繋げることができた。また、活性本体の特定や安全性の確認については実施できなかったが、生活習慣病の一つである高血圧症予防の新たな健康食品の開発及び新規治療薬のリード化合物となる可能性が見出せた。
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