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合成糖摂取により誘導される動脈硬化での脂質代謝の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K15481
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

森 健太  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00813073)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード異性化糖 / コレステロール引き抜き能 / コレステロール取り込み脳 / HDL / 尿酸値 / 合成糖 / 脂質代謝 / 動脈硬化 / 脂肪酸代謝
研究開始時の研究の概要

糖の過剰摂取が糖代謝異常などの健康被害を及ぼすため、摂取カロリー制限のため、低あカロリー合成糖の使用が増加した。合成糖を摂取することが脂肪肝やメタボリック症候群の健康障害につながると報告るが、脂質代謝誘導を介する機序は不明である。そして動脈硬化への影響やその機序は依然不明な点が多い。健康障害の可能性のある合成糖の種類・容量に対する見解は議論の余地があり、現在は合成糖の摂取制限などの対策などは判断が出来かねる状態である。本研究では、合成糖が動脈硬化発症・進展に及ぼす影響を明らかにし、その機序を解明する。そして危険性をもつ合成糖の種類・量を明らかにし、動脈硬化予防となり得る対策の有用性を証明する。

研究成果の概要

果物由来の果糖(Fru)、工業的に生成される異性化糖(HFCS)、ゼロカロリーの甘味料(ASP)が、通常の糖であるブドウ糖(Glu)と比較してどのような健康被害をもたらすかを、臨床症例に負荷試験を行い検討した。介入前後における抗動脈硬化作用となるHDL機能を検討した結果、Fru群の機能低下が強く、HFCS群、Glu群の順に低下傾向を認めた。さらにHDLの抗動脈硬化作用には、HDLを構成する脂肪酸の種類によってその機能が変化し、ω-3脂肪酸が抗動脈硬化作用を改善させることも判明した。またHDLの抗動脈硬化作用の変化率と尿酸値には有意な関係があり、HDLと尿酸の代謝酵素が関連する機序が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

糖の過剰摂取が糖代謝異常などの健康被害を及ぼすことから、摂取カロリー制限のため、甘味が強い果糖を含む合成糖の使用が増加した。その反面、合成糖の健康被害の可能性が報告されているが、動脈硬化への影響やその機序は依然不明な点が多い。果糖を含む合成糖が動脈硬化発症・進展に及ぼす影響を明らかにし、その機序を解明するため、また予防策の検討を含めて研究を行った。その結果、日常摂取する糖のうち、果糖を含む合成糖が動脈硬化発症・進展に及ぼす影響が明らかになった。そして合成糖による健康被害を予防するためには、ω-3脂肪酸などの栄養素の摂取が有効である可能性が示唆された。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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