研究課題/領域番号 |
20K15503
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
古田 智敬 岡山大学, 資源植物科学研究所, 助教 (70774008)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アフリカイネ / 全ゲノム連関解析 / 量的形質 / バイオインフォマティクス / イネ / GWAS / QTL / 有用農業形質 / 解析パイプライン / 有用遺伝子 / ゲノムワイド関連解析 / ゲノムデータベース / 全ゲノム関連解析 / 高温ストレス / 遺伝育種 / データベース |
研究開始時の研究の概要 |
私達の主食であるイネは、アジアで栽培化されたOryza sativaと呼ばれる種だが、アフリカには独自に栽培化されたイネO. glaberrimaが存在する。この種が持つ遺伝子の中には、アジア栽培イネO. sativaが持たない有用遺伝子が存在し、それを利用した新品種の開発が期待される。そこで本研究では、O. glaberrima品種173系統について、ゲノムDNA配列情報に基づいた高温ストレス耐性遺伝子の同定および効果の検証を行う。これによりO. glaberrimaから有用遺伝子を見つけ出し、地球温暖化に対応したイネ育種のための基盤構築を行う。
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研究成果の概要 |
O. glaberrima品種172系統において全ゲノム連関解析を実施し、種子サイズや到穂日数を含め様々な農業形質のO. glaberrima品種群内の形質多様性に寄与する遺伝子の座上候補領域が検出された。一方で、O. glaberrimaの形質値多様性が各品種の栽培地域ごとに異なっており、土着品種的な性質が強いことが分かった。また、これらの情報を整理し効率的に原因遺伝子探索を行えるようにカタログ化ツールを開発した。上記に加えて、次世代シークエンサーにより判定された遺伝子型データが持つ特有のエラーを修正するツールを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で同定されたO. glaberrimaの農業形質に関与する遺伝子座が同定されたことで、O. glaberrimaの遺伝子をO. sativa育種に利用する基盤情報が整備された。また、O. glaberrimaを育種することで新たな食料資源として活用する可能性も開かれた。さらに、GWASカタログ化ツールや遺伝子型データエラー修正ツールなど、遺伝育種研究を支える新たな解析ツールが生み出され、今後の当該分野の発展を支える基盤が構築された。
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