研究課題/領域番号 |
20K15506
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
矢部 志央理 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究部門, 主任研究員 (60767771)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ゲノミック予測 / シミュレーション / 植物育種 / ゲノム育種 / イネ / 自殖性植物 / ソバ / 他殖性植物 / 自殖性作物 / ゲノミックセレクション / 育種 / マーカー利用選抜 |
研究開始時の研究の概要 |
多様な作物種において効率的な育種を実現するため、ゲノミックセレクション(GS)の工程を最適化する育種シミュレーション基盤を開発する。既知の遺伝子やQTLの情報を効率的に育種工程の中に取り込んだGS育種を実施するための育種基盤を構築することを目的とする。そのため、GSに用いる予測モデルの最適化および、GSと従来のマーカー利用選抜を組み合わせた育種工程の最適化を同時に実施できる解析・シミュレーション基盤を構築する。また、開発した基盤の有効性を評価するため、自殖性作物の2系交配による育種および他殖性作物の集団選抜を想定し、実際の栽培データを用いた精度評価を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では、選抜が困難な形質や複数形質の選抜等を想定し、ゲノム情報を活用して効率的に育種を実施するための基盤を構築することを目的とし、自殖性作物のイネと他殖性作物の普通ソバについて遺伝解析およびゲノミック予測に基づく育種工程最適化シミュレーションを実施した。結果、これらをモデル作物とし、遺伝解析により得られた情報等を活用した育種シミュレーション基盤を用いることで、複数の作物種で作物や形質に応じた最適工程を示すことができる可能性が示された。本基盤は、今後の作物のゲノム育種の更なる効率化を図る上で有用であると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに、ゲノムワイドマーカーを用いた選抜方法であるゲノミックセレクション(GS)の植物育種における有効性および、育種工程を最適化するためにシミュレーションを用いる有効性が示されているが、本研究では、複数の作物・形質に合わせて、遺伝解析で得られた知見と組み合わせた際に最適な育種工程を提案できた。この基盤は、実際の作物育種においてゲノム情報を有効に活用する新しいスタンダードを提案できる可能性がある。さらに、本研究の遺伝解析で得られた知見は今後のさらなる研究に発展できる可能性があり、学術的にも意義がある。
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