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サクラの休眠機構の解明および接ぎ木による開花促進法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K15520
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分39030:園芸科学関連
研究機関島根大学

研究代表者

田中 秀幸  島根大学, 学術研究院農生命科学系, 准教授 (30738779)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードサクラ自発休眠 / 開花促進 / 周年開花 / 自発休眠打破 / DAM遺伝子 / 植物ホルモン / サクラ自発休眠機構 / 接ぎ木
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,サクラの安定開花のための休眠機構の解明と,接ぎ木による開花制御法の確立である.これまで,花芽の休眠は内生アブシジン酸含量の増減により制御されていると言われてきたが,申請者は根系で生合成されるサイトカイニンが主に制御していると考えている.そこで,サクラの休眠導入および打破において根で合成されたサイトカイニンの関与を明らかにするとともに,‘十月桜’や‘冬桜’のように年2回開花する品種を台木として接ぎ木することで,穂木品種の休眠を制御できるかを検討する.

研究成果の概要

サクラ数品種において休眠関連遺伝子であるDAM遺伝子群(DAM1-6)の発現を経時的に調査したところ,自発休眠の維持にはDAM4およびDAM6が関与している可能性が示唆された.また,切り枝を早期開花させるシアナミドや温湯処理により両DAM遺伝子発現が減少したことより,両DAMの発現を制御できれば開花を制御できると考えられる.
早期開花および開花抑制技術を組み合わせることにより,サクラ切り枝の周年開花が可能となることが示された.しかし,当初の目的であったDAM発現量の低い十月桜を台木とした接ぎ木による開花促進法については,挿し木発根および接ぎ木活着が出来ずに達成できなかったため,今後の課題である.

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年の地球温暖化により,サクラの開花が不安定になっており,サクラの安定開花技術の確立が求められている.また,サクラは切り枝としても需要が高く,周年開花技術の開発も求められているが,ほとんどの品種で未確立である.それぞれの開花技術の確立には,サクラの休眠機構の解明が必要となり,本研究では休眠に関連している遺伝子の特定およびその遺伝子の制御法について明らかにした.これにより,サクラの安定開花および周年開花技術の確立に大きく貢献できると思われる.また,本研究成果は,サクラの開花予想にも活用できると思われる.

報告書

(5件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The relationship between endodormancy and DAM gene expression in cherry blossom2024

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Tanaka,Mako Shimizu, Toshiki Asao
    • 学会等名
      The 5th International Synposium on Woody Ornamentals of the Temperate Zone (WOTZ2024)
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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