研究課題/領域番号 |
20K15531
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39040:植物保護科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
酒井 一成 北里大学, 大村智記念研究所, 助手 (90760075)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | P. oryzae / D. subsupicatus / 微生物由来農薬 / 食虫植物由来微生物 / P.oryzae / 食虫植物由来糸状菌 / 抗植物病原菌 / 殺菌剤 / 環境毒性試験 / 植物病原糸状菌 / 食虫植物 / Droisera rotundifolia / 抗菌剤 / 農薬 / モウセンゴケ / 糸状菌 / 植物病原菌 / 抗菌物質 |
研究開始時の研究の概要 |
EUの農薬登録に"類似の化合物は最も環境リスクが低く効果の高い農薬のみ残し残りは登録削除"という基準が設けられた。これにより、新たな骨格を有する新規農薬リード化合物の発見が求められている。食虫植物は昆虫を捕食し消化する。その際に昆虫関連真菌や細菌などから身を守るために様々な活性物質を有する菌類を共生させていると考え、新規農薬リード化合物の探索源として食虫植物由来真菌を選択した。環境に配慮し藻類に対する急性毒性試験を導入する本研究課題では天然に自生している食虫植物から真菌を分離、植物病原菌および昆虫を用いた殺虫活性を指標に自然に優しい農薬リード化合物の探索を目的としている。
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研究成果の概要 |
微生物を探索源として植物病原菌に対して抗菌物質を生産している微生物を探索し、抗菌物質を取得することを目的とした。環境毒性試験をスクリーニングの一環として導入することで環境に優しい化合物を探索できると考えた。以前採取したモウセンゴケから糸状菌を分離した。真菌類46株を分離し、3株は新種の可能性がある。その後、分離した糸状菌および北里大が保有する微生物ライブラリーを稲いもち病菌に対して抗菌活性評価を行った。環境毒性試験として緑藻類に対しての環境毒性試験を構築し、抗菌活性を示したサンプルに対して評価を行った。その結果、5サンプルを選択し、精製した結果ヒメグルシン、アンチマイシン類をそれぞれ単離した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により見出されたvalinomycin、mocimycin及びhymeglusinは今までに農薬用抗菌剤として上市されてこなかった作用機序が予想されていることからこれら化合物の誘導体またはこれらの作用点を決め、その作用点に対して特異的に作用する異なる化合物の提示にも繋がることが予想される。
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