研究課題/領域番号 |
20K15591
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
安田 健二 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(神栖), 研究員 (40866696)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | クルマエビ養殖 / 生活音 / 尾数計測 / クルマエビ / 在庫 / 自動検出 / 活動音 / 尾数計数 / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
養殖業の安定経営のためには、製造業などと同様に在庫管理が必要であり、そのために重要な技術的課題は飼育尾数の正確な計数である。水中を泳ぐ魚類では光学的手法などにより計数が実用化されつつあるが、砂に潜るエビ類や貝類では、掘って数える以外の計数研究開発がほとんど行われていない。 本研究では、クルマエビを対象に潜砂や摂餌などの活動音に着目した新たな尾数計数手法の開発を行う。まず、水槽内に複数の集音マイクを設置し、クルマエビが発する音を集音し、活動に伴う音の特徴を分類する。分類には、機械学習を取り入れ自動化する。そして、分類した活動音から水槽内のクルマエビ個体を位置計測する技術を確立し、尾数計数を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、クルマエビの潜砂、遊泳、摂餌等の活動に伴う音を取得することにより、クルマエビ養殖における尾数計数手法の開発のための音響データの自動識別の開発を行なった。開発にあたり尾数計数が重要となる大量出荷のタイミングを調査し、年末年始の出荷サイズのエビを試験時に用いるエビのサイズとして設定した。 次にクルマエビは夜間活動するため、夜間でもエビの負担にならずに撮影・録音ができるように赤外線カメラと赤色ライトを用いた飼育実験システムを構築した。このシステムを用いて水槽サイズと個体数を変化させてデータの収集を行なった。取得したデータから教示データを作成し、活動音の自動識別を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
クルマエビ養殖において自動で尾数の計測は極めて困難である。そのため、活動音を検知できればエビの位置や尾数を推定することが可能になる。そのため、今までは潜水して直接的に数や残餌の計測をしていたが、本研究が進めば高齢化が進んでいる養殖業において労働力の大幅な削減が期待できる。
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