研究課題/領域番号 |
20K15604
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
片山 侑駿 岡山大学, 自然科学研究科, 客員研究員 (00837601)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ウナギ / 変態 / ホルモン / 進化 / ナトリウム利尿ペプチド / 浸透圧受容器 / 機能分化 / 全ゲノム重複 / 回遊 / 浸透圧調節 / 淡水適応 / 下垂体 |
研究開始時の研究の概要 |
ウナギの複雑な回遊生態やそれにともなう生理的変化や行動特性の変化は未だあまり明らかになっていない。本研究では、ウナギの脳に発現するナトリウム利尿ペプチド(NP)の中枢機能の同定に挑戦する。 NPは末梢器官においては体液調節作用を示す一方、NPの一種であるCNPは脳に発現するほか、淡水適応に関わる下垂体前葉のプロラクチン発現細胞に強く発現する。本研究では親魚を用いて中枢性CNPの浸透圧調節における役割を調べるとともに、シラスウナギ(稚魚)の淡水適応能の獲得におけるCNPの役割について検討する。
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研究成果の概要 |
CNP4および本研究で新たに同定したCNP4bの脳内発現領域をウナギで明らかにした。またその行動生理学的機能を実験的に明らかにした。比較対象としてメダカやゼブラフィッシュで調べたところ、真骨魚類の進化の過程でCNP4bが生じたあと、一時的にCNP4aとの機能分担が生じたこと、そしてそれがウナギより後に進化した魚類では再び消滅したことが思いがけず明らかになった。この成果は、Cell and Tissue Research(インパクトファクター:4.061)に公表され、水産学のみならず医学生命科学の研究者にも高い評価を得た。すなわち、本研究はおおむね順調に推移した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類の進化プロセスに関する基礎的知見が得られた。また、ウナギの保全に関わる知見が得られた。
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