研究課題/領域番号 |
20K15623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
徳本 家康 佐賀大学, 農学部, 准教授 (80445858)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 人工マクロポア / CO2 / 有機物分解 / 土壌ガス / 黒ボク土 / HP1 / 局所耕うん法 / 選択流 / ガス移動 / 密集根群 / 二酸化炭素ガス |
研究開始時の研究の概要 |
農地に人工的に作成した鉛直間隙(人工マクロポア)を用いた局所耕うん法は,土壌有機物(SOM)の蓄積効果が知られている不耕起栽培法の改良法である.その特徴として,人工マクロポア内に形成する密生した根群(密集根群)を介した選択的な水分下方浸透がある.この水分下方浸透に伴うSOM蓄積増加効果の報告はあるが,その検証は十分でなく,人工マクロポア内の局所的な水・ガス移動計測に基づく検証は行われていない. 本研究では,水分・ガス移動の観点からSOM蓄積効果を解明することで,局所耕うん法が及ぼすSOM増加量の影響について検討する.
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研究成果の概要 |
当初の実施計画を延長することで,以下の3つの研究成果の概略を示す. I. 黒ボク土を用いた土槽栽培実験,II. 人工マクロポアとSOM蓄積量の関係性, III. Hydrus2Dによる水分移動解析を実施した.局所耕うん法による密集根群下において,密集根群を伝う2次元の水分流れ,蒸散量およびCO2濃度変化を計測した.とくに,有機物分解をモデル化するため,CO2濃度の循環型計測システムを構築・評価した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,局所耕うん法における人工マクロポアが及ぼす水・炭素循環機構の要因を明 らかにする点に学術的意義がある.本研究の成果により,局所耕うん法の地球温暖化軽減効果に繋がるような,人工マクロポア内のガス動態の実態把握が可能になった.
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