研究課題/領域番号 |
20K15626
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 香川高等専門学校 |
研究代表者 |
長谷川 雄基 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 講師 (70797092)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 表面含浸材 / 表面含浸工法 / 改質 / ビッカース硬さ / フライアッシュ / 高炉スラグ / 溶脱 / 摩耗 / 超音波法 / ビッカース硬度 / サンドブラスト / けい酸塩系表面含浸材 / 高炉セメント / ビッカース硬さ試験 / 超音波試験 / 表層引張強度試験 / けい酸塩系表面含浸工法 / 表層引張試験 / サンドブラスト法 / 耐摩耗性 / 改質効果 / 高炉スラグ微粉末 / ポリマーセメントモルタル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,普通ポルトランドセメント以外のセメントを使用したコンクリートや補修材料に対するけい酸塩系表面含浸材の改質効果の検証を通して,同材料の汎用的な適用可能性を示すことを目的とする。本研究で含浸材の塗布対象とする材料は,①普通ポルトランドセメント以外のセメント種(中庸熱,早強),②混和材添加セメント(フライアッシュ,高炉スラグ微粉末),③無機系表面被覆材(ポリマーの種類,混入率,繊維混入の有無等を様々に調整)である。表層部の緻密性評価および農業用水路で普遍的に生じる中性化と摩耗に対する抵抗性試験を通じて,各塗布対象における含浸材の改質効果を実験的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の成果として,普通セメント以外のセメント種および混和材を添加した場合のセメントを対象として,けい酸塩系表面含浸材の改質効果を明らかにした。具体的には,高炉セメントとフライアッシュセメントともに,含浸材の改質効果は得られるものの,普通セメントと比較すると改質効果は小さくなることが確認できた。水路コンクリートにおける主要な劣化である溶脱と摩耗の複合劣化に対する含浸材の改質効果についても検証を行い,溶脱によるカルシウムの消失が進んでいても,含浸材の改質効果は発揮されることが確認できた。しかしながら,溶脱層における含浸材の改質メカニズムについては,今後,詳細に分析していく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
農業水利施設に対する表面含浸工法の適用性については,近年,データ蓄積が進んでいるところである。本研究成果は,今後,けい酸塩系表面含浸材の水路コンクリートへの適用を検討するにあたって,実務上,有益な情報である。加えて,高炉セメントやフライアッシュセメントにおける含浸材の改質効果については,既往研究等では十分な成果が蓄積されているとはいえず,本研究成果は,広くコンクリート工学の分野において,意義深いデータを蓄積できたといえる。
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