研究課題/領域番号 |
20K15660
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
村上 智亮 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10728447)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | アミロイド / アミロイドーシス / プロテオミクス / 質量分析 / 病理学 / アミロイド共存蛋白質 / レーザーマイクロダイセクション / イヌ / ツシマヤマネコ / 新規同定 |
研究開始時の研究の概要 |
初年度は免疫組織化学が抱える問題を克服するため、新たな動物アミロイドーシス同定手法としてレーザーマイクロダイセクション-質量分析(LMD-MS)法を確立する。これに基づき、初年度から最終年度まで、LMD-MS法を用いて、応募者が所持する多様な動物種のアミロイドーシスを解析し、動物における未分類(人で発見されているが、動物では未発見のもの)及び新規(人と動物の双方で未発見のもの)アミロイドーシスを探索する。
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研究成果の概要 |
動物アミロイドの新たな同定手法としてレーザーマイクロダイセクション-質量分析法を確立した。同法を用いて、犬の乳腺腫瘍随伴アミロイドーシス、ツシマヤマネコの全身性アミロイドーシス、犬の毛包腫瘍随伴アミロイドーシス、ニホンリスの全身性アミロイドーシスの原因蛋白質としてそれぞれα-S1-casein、EFEMP1、keratin 5、フィブリノゲンを同定し、その詳細な病理発生メカニズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究開始時には、動物で同定されているアミロイドーシスは10種類のみで、最近10年間で動物の新規アミロイド蛋白質は発見されていなかったが、研究代表者は本研究期間の2年間で5種類の新規アミロイド蛋白質を同定した。これらの中には人で未発見のものも含まれており、これを元に人での発生予測を行うことで疾患の発生を未然に防ぐことが可能となる。
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