研究課題/領域番号 |
20K15666
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
田島 一樹 北里大学, 獣医学部, 助教 (50770393)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 角膜移植 / 脱細胞化 / 獣医療 / 小動物 / 人工角膜 / 犬 / 豚 / 再生医療 / 角膜 / 獣医 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、獣医小動物臨床応用が可能な人工角膜の創出を目指す。人医領域においては人工角膜について現在まで様々な物質が検討されているが、種々の問題により完全に普及せず、やはりドナー角膜を用いた移植術がなされている。獣医療領域においてはドナー角膜が得られないため、角膜移植が選択肢とならず、最悪の場合は眼球摘出となってしまう。こうした症例をレスキューすべく、長期保存可能な人工角膜の作成にトライする。本研究が遂行されれば、犬、猫を中心とした小動物の角膜疾患に対し新たな治療法を提案することができる。
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研究成果の概要 |
北里大学付属動物病院では多くの動物の眼科症例を抱え、角膜疾患は非常に多いです。しかし、イヌやネコにおける角膜疾患は、ヒトでは角膜移植によって乗り切ることができる疾患でも、角膜移植ができずに最悪の場合眼球摘出術が適用される場合もあります。動物において角膜のドナーを確保することは難しく、アイバンク等のインフラ整備も難しい現状があります。そこでこの研究では、再生医療技術である、脱細胞化という手法を応用し、人工角膜を作成することを試みます。人工角膜の透明性維持が現状大きな課題であり、その原因や評価系を樹立することで、透明性を維持した動物用の人工角膜を作成することがこの研究の目的です。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって角膜脱細胞化の手法が確立され、動物にこの人工角膜を応用する第一歩を踏み出すことができた。これにより今まで眼球摘出となっていた難治性角膜疾患の犬や猫に対し、眼球を摘出せずにこの人工角膜を使用可能となる未来が一歩現実のものとなった。
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