研究課題/領域番号 |
20K15712
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 東京大学 (2023) 東京工業大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
牧野 支保 東京大学, 定量生命科学研究所, 助教 (70791458)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | オートファジー / RNA分解 |
研究開始時の研究の概要 |
オートファジーはこれまでタンパク質の分解機構として解析が進められてきたが、近年これまで全く知られていなかったオートファジーによるRNA分解経路の存在が明らかになってきた。最近研究代表者はRNAの網羅的解析により、オートファジーの分解の標的となる一群のRNAを同定した。しかし、オートファジーが選択的にRNAを認識する機構や生理機能は未知である。本研究ではオートファジーによるRNA分解について、生化学的・網羅的さらには生理学的解析を組み合わせることで、選択性を生み出す分子機構やその生物学的意義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、オートファジーによって選択的に分解されるRNA(mRNA、tRNA)の認識機構や、その生物学的意義を明らかにすることを目的として取り組んだ。出芽酵母を用いた解析から、一部のRNAの選択的な分解に関わる因子を同定することに成功した。さらに、これまでの出芽酵母の実験系をショウジョウバエ初期胚に発展させた。オートファジーを介したRNA分解の責任酵素Rny1の相同因子で機能未知のRNaseX25のRNA分解活性が初期胚発生に必要であることを見出した。また、RNaseX25は酸性オルガネラであるリソソーム内で活性を発揮するRNA分解酵素であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
出芽酵母を用いた実験系をショウジョウバエ初期胚に発展させ、オートファジーによるRNA分解の特徴や生理機能を解析する準備が整った。今後ショウジョウバエ初期胚を用いた解析が進展することにより、動物の初期胚発生過程におけるオートファジーを介したRNA分解の機能的役割が明らかになることが期待される。
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