研究課題/領域番号 |
20K15740
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
前田 深春 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (40823422)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ER exit site (ERES) / TANGO1 / Sec16 / 分泌 / ER exit site / 細胞分裂 / リン酸化修飾 / 細胞分裂期 |
研究開始時の研究の概要 |
分泌タンパク質は小胞体内で合成された後、小胞体出芽部位 (ERES)で形成される輸送小胞に積み込まれてゴルジ体へ輸送されたのち、細胞外へ分泌される。細胞分裂期には小胞体からの輸送が停止し、一時的にERESの構成因子が解離することが報告されている。しかし、この細胞分裂期におけるERESの崩壊と再形成の分子メカニズムは不明である。 代表者はこれまで TANGO1がERESの形成起点として機能することを明らかにしてきた。本研究ではTANGO1のリン酸化制御を足掛かりに、細胞分裂期におけるERES崩壊・再形成の分子メカニズムを明らかにする。さらにその知見を細胞周期依存的な分泌調節機構の解明へと展開する。
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研究成果の概要 |
本研究において、研究代表者はTANGO1のリン酸化がカゼインキナーゼ1δ(CK1δ)およびプロテインホスファターゼ1(PP1)によって細胞周期依存的に制御されていることを明らかにした。また、細胞分裂期におけるER exit site (ERES)の崩壊がTANGO1のリン酸化によって生じることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞分裂期には、小胞体やゴルジ体などの細胞内オルガネラの形態変化に伴って分泌も停止することが知られていたが、そのメカニズムには不明な点が多く残っていた。本研究において研究代表者は、細胞周期依存的なTANGO1のリン酸化制御がER exit site (ERES)の形成と崩壊を介して分泌を制御することを明らかにした。この結果は、細胞周期と分泌との関係性において、その分子機構の一端を担うものであると考えられる。
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