研究課題/領域番号 |
20K15747
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
潘 東青 京都大学, 薬学研究科, 助教 (50710787)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
|
キーワード | ペルオキシソーム / タンパク質輸送 / AAA-ATPase |
研究開始時の研究の概要 |
真核生物は、ペルオキシンと呼ばれる一群のタンパク質の働きによって、生命に重要な細胞小器官であるペルオキシソームの内腔に、折り畳まれたタンパク質を通過させることができる。AAA-ATPaseであるリサイクル複合体はペルオキシンの中でも、ATPの加水分解エネルギーを用いて輸送サイクルの推進力を与える役割を担うが、その機能メカニズムは未だ不明な点が多く、その解明には構造生物学的手法による立体構造の取得が不可欠である。本研究は生化学的実験によって、ペルオキシンリサイクル複合体の再構成とその構造解析に取り組み、機能メカニズムの詳細な理解を目指す。
|
研究成果の概要 |
真核生物において、細胞小器官ペルオキシソームの生合成は、正常な細胞機能に必要不可欠であり、ペルオキシンと呼ばれる一群のタンパク質によって、緻密なコントロールのもとで実行される。本研究では、細胞質で作られたペルオキシソームタンパク質をペルオキシソーム内腔に取り込む際に、レセプターリサイクル複合体として機能するAAA-ATPaseのPex1:Pex6複合体の分子機能を理解するために、出芽酵母のPex1p:Pex6p複合体の精製と構造解析を行い、Pex1p:Pex6p複合体とPex15pの相互作用について解析した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペルオキシソームの生合成を行うペルオキシンタンパク質に突然変異が生じて機能欠損になると、致死性神経疾患Zellweger症候群が引き起こされることが知られている。ペルオキシンの中でもPex1とPex6の遺伝子は大きく、Zellweger症候群のもっとも一般的な原因遺伝子として知られている。本研究では、Pex1:Pex6複合体の分子機能の理解を目指して、その分子構造の解明を行った。得られた分子構造から複合体の形成の仕方や複合体の動きを推測することができるようになり、Pex1とPex6の機能欠損によって引き起こされる疾患の病因の理解に大いに役立つと考えられる。
|