研究課題/領域番号 |
20K15786
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
松井 貴英 東北大学, 生命科学研究科, 助教 (10827794)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | endosome / lysosome / Rab / エンドソーム / リソソーム |
研究開始時の研究の概要 |
細胞内オルガネラであるリソソームは、細胞内におけるゴミ処理場として機能し、その破綻は様々な生命現象、疾患と関与することが知られている。細胞内でリソソームが形成されるには、その前駆体であるエンドソームの成熟が必須である。最近我々は、細胞内にはこれまでに知られているメカニズム以外にも、未知のエンドソームの成熟メカニズムが存在することを見出した。そこで本研究では、この未知のエンドソーム成熟を制御する因子の探索を行い、得られた候補分子の機能解析をすることで、エンドソーム成熟、及びリソソーム生合成過程における新規メカニズムの解明を目指す。
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研究成果の概要 |
エンドソームは細胞膜からのエンドサイトーシスにより生じる細胞小器官(オルガネラ)で、成熟することで最終的にリソソームへと変化する。エンドソームの成熟は、酵母からヒトまで全ての真核生物に保存された現象であり、共通のメカニズムにより制御されると考えられている。本研究課題では、エンドソーム成熟を制御する新規因子として、これまで機能未知であったTBC1D18を同定することに成功した。TBC1D18を欠損するとエンドソームの肥大化が観察され、エンドサイトーシス経路の異常も観察される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エンドソーム成熟はあらゆる真核細胞で保存された現象であり、細胞の恒常性維持に必須の機構である。実際にこの機構の破綻によりリソソーム病と総称される様々な疾患が引き起こされることが知られている。しかし、エンドソーム成熟の重要性が知られている一方で、その制御機構は未解明な点が多い。本研究では、新規のエンドソーム成熟制御因子としてTBC1D18を同定することに成功した。本研究をきっかけとして、TBC1D18の作用機序を明らかにすることで、エンドソーム成熟メカニズムの解明にとどまらず、リソソーム病の原因解明の一助となる可能性もある。
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