研究課題/領域番号 |
20K15788
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分44010:細胞生物学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中村 麻衣 京都大学, 生命科学研究科, 研究員 (10820871)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 細胞競合 / ショウジョウバエ / 細胞非自律的細胞死 / ミトコンドリア機能障害 / タンパク質合成 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞競合とは、組織中に生じた変異細胞や異常細胞が周囲の正常細胞と隣り合ったときにのみ、相互作用を介して細胞死を起こし排除される現象である。そのメカニズムの研究は2000年代初頭のショウジョウバエ遺伝的モザイク法の確率によって大きく進展してきた。敗者細胞が細胞死を引き起こすメカニズムが明らかになりつつある。一方で、勝者細胞が敗者細胞に対してどのようにして「細胞非自律的」な影響を及ぼすのかについてはいまだ不明である。本研究では、ショウジョウバエ上皮をモデル系として用い、勝者細胞が敗者細胞に及ぼす細胞非自律的なメカニズムを明らかにする。
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研究成果の概要 |
細胞競合とは細胞間コミュニケーションを介した新たな細胞排除現象である。本研究では、細胞競合の勝者細胞におけるミトコンドリア機能が敗者細胞の排除に重要であるという研究代表者の予備的知見を基に、ショウジョウバエをモデル生物として用い、敗者細胞が勝者細胞に近接したときにのみ細胞死を引き起こすメカニズムの解析を行った。その結果、勝者と敗者のタンパク質合成能の差が細胞競合の原動力になっていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、細胞競合の誘導には勝者と敗者のタンパク質合成能の差が重要な役割を果たすことが明らかになった。本研究の成果により、多細胞生物における細胞間コミュニケーションの仕組みの理解に繋がると期待される。
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